見出し画像

受け取り方の違いを学ぶ事例集『頑張る』

カウンセリングで、描いた絵から心の状態を読み解く心理テストを使うことがあります。
「頑張りすぎているところが、あるかもしれませんね」
そんな状況を伝える時、反応は人によって違います。

Aさんは、
『必要以上に頑張りすぎていたことに、気づかせてもらいました。ちょっとゆっくりしようと思います。』
と、何もしない一日をつくるため仕事を休み、リラックスする時間を持たれました。

Bさんは、
『今は、自分でも頑張ろう!って思ってるんです。これまでの自分を超えるために、どうしてもクリアしたい目標があって。それが客観的に見ても分かると嬉しいですね。』
と、表情がさらに明るくなりました。
画用紙に収まりきれないほどの豪快な絵は、見るからにエネルギッシュで、生命力が満ち溢れていました。希望に向かって、力強く歩んでいる様子が伝わってきました。

「頑張る」は、場合によってはNGワードに挙げられます。
今、精一杯やっていて、心も体も疲弊している人にとっては、励ましのつもりの「頑張って」も、「これ以上何をやればいいの?そんなに追い込まれたら、もう無理。。。」と感じさせ、苦しめてしまうことがあるからです。
でも、Bさんのように、自分でそうありたいと思って行動している時には、嬉しいことばとして受け取ってもらえることもあります。

相手と状況に合わせて、上手に使っていきたいことば。
「頑張る」を、できるだけやさしく使うとするなら、最初から「頑張れ」と背中を押すよりも、まずは「頑張っているね」と現状を認めて安心感を生むところから始めるのがおすすめです。

※illust by:01さん/ イラストAC

最後まで読んでいただきありがとうございます!少しでもお役に立てたら嬉しいです(^-^) いただいたサポートは、他の誰かのお役に立てるよう使わせていただきます。 P.S. 「♡」←スキは、noteユーザーじゃなくても押せますよ(^-^)