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葛飾北斎 サントリー美術館

HOKUSAI
江戸時代の天才アーティスト。
海外に運ばれた日本の陶器の包み紙が富嶽百景。梱包にびっくり、陶器より版画が注目され北斎は世界に知られることになった。絵は一枚がオリジナル。しかし版画は大量に刷られる。包み紙にもなっていたのだ。
版画という手法がなかったら北斎の「ワールドワイド」は遅くなっていたかもしれない。
この展示会では版画だけではなく北斎の肉筆絵もあり、必見だった。
北斎はアートしか興味がない。家は足の踏み場もない状態になっていく、。出前のそば屋の丼などもそこら中にあったようだ。そこで北斎は60回引っ越しをしていることを今日知った。ゴミ溜め屋敷では流石に創作に支障がでたのだろう。
大英博物館からの展示物はあと数日でおわる。非常に混んでいた。そこでこれから行く方は16時半からがお勧め。並ばず入れるし、比較的ゆっくり鑑賞できると思う。
私は裸眼でも視力1.2だが、それでも近寄らないと微細な描写が見えない。だからなるべく空いていないとじっくり鑑賞できない。混んでいるのでイライラした。作品によっては人物の顔の直径が2mmだったりするからだ。
「見えない!」と老人が声を出していた。
その一つの要因はとても暗いと感じた。展示物を保護するために光を当てないのはわかる。しかし、ひょっとして薄暗い方が空間演出としてかっこいーというディレクターの作為だったら猛省してほしい。大英博物館はこんなに暗くなかった。
北斎は90歳で亡くなる。その年、北斎は言った。
あと5年生きていれば真の画家になれたのに、。と。
恐るべし北斎。

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