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井津建郎氏にお会いした。11/26

富士フィルムに特注したモノクロフィルムは14x20インチの巨大シート。このカメラにセットされる。
氏曰く、フィルムは既に一生分を発注し、最適温度で保管されているという。
引き伸ばし不要、そのままのサイズでプラチナプリント。
クオリティーがすごい。光子を感じる。
一日に撮影枚数は1カット、多くて4カットという。デジカメで一日に100枚以上撮影してしまう私は頭を殴られた感。写真展でこれだけ長時間滞在したのは私にとって初めての経験でした。
ブータンの子供達を撮影した作品群、素晴らしい。
井津氏のお人柄によってブータンの人々は警戒心を全く持たない。次々と名作がうまれて行ったのだ。
 作品は氏の才能によって創造されているは言うまでもない。
しかし、子供らの表情をみると「写真機」の影響もあると思った。
500mmのレンズ(35mm換算で46mm相当)、14x20インチ写真機を向けられると、井津氏と被写体との間に「儀式性」が生まれる。写される側は生涯一度だけの瞬間を迎えることを意識している。氏から声をかけられ、シャッター音を迎える時、子供らは厳粛な気持ちになり、それはフィルムに露光されるのだ。

国際交流委員会企画「表現者たち」vol. 3 - 公益社団法人 日本写真家協会

企画展
 井津建郎写真展 祈りのかたち
 井津建郎 / Kenro Izu
 場所:ルーニィ 247 ファインアーツ
      12月10日まで
**超おすすめです!

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