89 大量に努力を重ねる
才能以前に努力することを考える。
努力できることを才能と呼んでしまえば、そういう見方もできるかもしれない。
もちろん、努力したくてもできない人も世の中にはいる。
しかし、努力しようと思えばできる人であるならば、まず誰にも負けない努力を目指してみる。
その際に、人の2倍、3倍やらないと一人前にならない場合もあるだろう。
自分が一を聞いて十を知るタイプではないことを悟る時もきっとある。
ただし、本質的には自分との戦いになるのであって、人との比較ではない。
周囲がどんなにすごい人ぞろいでも、自分自身と離れて人生を歩むことはできないのだ。
そのため、人の成功戦略が自分にそのまま当てはまるとも限らない。
成功パターンを学ぶことは重要だが、それが自分に合っているかどうかは見極める必要がある。
自分を過信せず、あくまでも冷徹に見極め、最後までできると信じ抜くことだ。
他にとって不要であっても自分に必要とあらば、ありったけの努力をやり抜く覚悟を持つべきだ。
実のところ、努力で解決できないと考えているとき、まだ努力できる余地があると考えた方がいい。
もうこれ以上できないと考えてから、もう一歩踏み出してみる。
量が質に転化するという言葉があるが、量そのものが自分に本質を教えてくれることがある。
壁は必ず超えられるという保証は、もちろんない。
越えられない壁も人生には存在するだろう。
しかし、自分が納得できるほどに積み重ねられた努力の価値は小さくない。
自分への教育力と言う意味では、この上もない体験を自分にもたらすのだ。
試験や仕事の結果ももちろん大切である。
一方で、それ以前に自分が情熱を持って取り組めたか、そのプロセスが自分に何をもたらしたのかを振り返りたい。
自分がどのように変わったかを知った時、決して結果が全てではないと思える時が来る。
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