日本とのつながり78〜滝〜

栃木県の日光から48曲がりのいろは坂を上ると、中禅寺湖が広がる。
この湖は日本で最も高い標高1250mに位置する湖として、男体山の麓に見られる堰止湖である。

ここに、日本三代瀑布の一つとされる華厳の滝がある。
この滝は97mの落差を誇る。
滝壺まで降りることができ、滝の全貌を拝むことができる。
周辺は中禅寺湖を中心に風光明媚な景観が見られ、水面に光が反射して美しい。
湖を中心に落ち着いた雰囲気が広がっている。

一方、ジンバブエとザンビアの国境地帯を流れるヴィクトリアの滝は落差110〜150mで、幅が1700m以上と圧巻の規模である。

20km離れた場所からも水煙が確認でき、周辺の動植物に潤いを与えている。
ザンベジ川の水流により、川底が侵食され続けた結果、現在の滝の位置は約80kmも上流に移動した。

かつて、イギリスの探検家リヴィングストンがこの滝を発見し、「天使の景観」と表現した。
母国の女王にちなみ、「ヴィクトリア」と命名したという。
地元では「モシ・オ・トゥニャ」(轟音を響かせる滝)と呼ばれる。

滝の迫力も自然の魅力として、人を惹きつけてやまない。

参考文献:すべてがわかる世界遺産大辞典〈下〉より
参考文献:世界遺産50 世界遺産検定4級公式テキスト(NPO法人世界遺産アカデミー)
参考文献:国内旅行地理 プラクティカル(JTB総合研究所)

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