68 内省

自分という存在を切り離して考えていくことは難しい。
ナンセンスでもある。
77億人もの人間がいるこの地球を見渡せば、自分と違う一面を持つ人間を発見できる。
時に、憧れも持つだろう。
コンプレックスも抱くかもしれない。
しかし、その人と自分は違う人間だということが真実だ。
どう頑張っても、その人と同じ人間になることはできない。


自分にできることは自分をいかに成長させていくかということだけだ。
自分が学びを得ていくためには、自分なりの問題意識に自分で応えていくしかないだろう。
そして、そのようなことを問題に思った自分を分析してみる。
なぜ、自分がそのような疑問を持ったのかも含め、徹底的に自分の考える過程を振り返る。
できれば、自分の生い立ちから考えてみる。
そうすれば、いかに自分が独特の考え方の持ち主なのかが納得できるかもしれない。
こんなに外れた自分も見つかれば、こんなにもミーハーな自分にも出会えるかもしれないのだ。


そんな尺度を持って他者の考え方に触れた時、他者の考えの尊さや凄さに気付かされることもあるだろう。
不足していたのは、自己理解ということが往々にしてある。
自分がどんな思考様式の持ち主なのかを、見直してみることも面白い作業で、発見が多い。

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