勉強を楽しくする方法54〜読書ができるという点がパラメーターになる〜
自分が追求する分野に本質的に詳しくなってきたと実感する瞬間はどんな時だろう?
新しい発見ができそう、あるいは新しい価値を創出できそうな予感が出てくるのはどんな段階の時だろう?
私はある程度、その分野の本を右から左にスムーズに読めるようになる段階だと思う。
世界史なら世界史、株式投資なら株式投資、植物学なら植物学に専門用語や概念というのは当然のように存在している。
その知識面をまずはクリアにしていないと、スムーズには読書ができない。
全く知識の基礎が身についていない時、私はiPadの自動ロックを無しの設定にして、Googleの音声検索を利用する。
iPadで検索しまくるためだ。
何遍も調べる羽目になるため、「オーケー、グー」と横着しても反応することに気づいたほどだ。
ちなみに、通常は「オーケーグーグル」と言っている。
とにかく、あらゆることを検索しまくり、知識の穴を埋めていく。
そして、読む本のレベルに応じて順序よく読書を進めていくと、いつしか検索する回数が減っていく。
過去に検索して自分のものになっている知識は再度調べる必要がなくなるからだ。
こうして、基本が定着していった結果、著者が言わんとしている新しい主張を受け取ることができるのだ。
この楽しさは、自分がその分野を学ぶ素地が出来上がった証拠だと見ていい。
そして、自分の頭で考えて「この場合はどうなのだろう?」という風に新しい概念に到達するために、さらに新しい本を求めることとなる。
それは、人と議論する準備ができ上がった証でもある。
そして、さらに探求していくと自分の考えや主張が生まれてくるだろう。
この作業のプロセスにおいて、良著、名著との出会いは避けられない。
必ず訪れる。
基本が出来上がっていない時は、その名著の価値が全く響いてこないのである。
基本をクリアしている時に、その名著たる所以を肌で感じることができる。
やせ我慢や強引さで無理やり読み進めても、それは全部、名著の前でバレるのだ。
逆に、色んな専門書が楽しく、スムーズに自分の中に入ってくる時、どんな資格団体が認定してくれなくても、自分が本質的に「分かってきている」ことを知るのだ。
これほど、嬉しい瞬間はない。
同時に、そこから油断せずに歩みを進めると、巨大な世界の広がりに圧倒されるとともに、専門家との出会いがあるだろう。
その時に、自分が人としての成長を果たし、社会に貢献できる可能性は高い。
読書は自分の成長をはかるパロメーターとしても機能する。
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