勉強を楽しくする方法32〜語る〜

人の内面はそれぞれに違うもの。
いろんな人生経験や学問、専門分野に基づいて、人の考え方は決まる。
そして、その考え方で生計を立て、生きているる。
人と話すと面白い。

考え方に深みがある人の講演は面白い。
たかが、話を聞くだけのこと。
なぜ、そのために多くの人が金銭や時間を投じるのだろうか。

それは、単純にその人のことが好きということが第一にある。
やはり、リアルに出会い、その人との時間を共有できること自体に幸福を感じるのである。
その次に、自分の中の何かが変わるかもしれないというものがある。
自分の人生を好転させたい、成功したいという欲求を人間は本来持っていて、その向上心のようなものが人間に、優れた人の話を聞いてみたいと思わせるのだろう。

このように、人の話は自分の内面を豊かにしてくれる期待がある。
そして、自分のモチベーションを高めてくれる。

あるいは、自分の専門分野と異なる領域の人と話をする時に、相互に影響を与えられるかは大事になってくる。

自分と異なるスケール、速度で生きている人の考え方に触れることで自分の考え方に影響を及ぼすことがある。
考え方は情報や知識といった輪郭がある程度はっきりしているものではないかもしれない。

外部からの刺激で形や構造に変化を起こすこともある。
そして、自分の取り組んでいる学問の相対的位置を知ったり、新しい展開方法を知ったりすることにつながり得るものである。

専門分野の学問ばかりをしていても決して見えないものを教えてくれる。
専門分野の中で自由であることと、真の自由であることは意味が違うのではないだろうか。

専門分野が全てをカバーできるわけはなく、それぞれの学問の成果をいかに現代に活かしていくかが大切になってくる。

そのために、思考の影響を与え合うことを「語る」という。
人生の影響を与え合う。
学問だけではない。
けど、学問に通ずる。
そんなひと時に皆さんも出会ったことがあるはずだ。
個人的な体験のオンパレード。

しかし、なぜそれが面白いのだろう?
面白いものは人間の知的好奇心を刺激し、学問に発展するかもしれない。
自分が行動した結果には、自分が向き合わざるを得ないし、それが失敗ならば、いよいよ自分と向き合って修正しようと考えるのではないだろうか。

本当の意味で学ぶとは、自分の人生に照らして、知識や情報を取り入れ、考え方を作っていくことではないだろうか。

知識や情報も必要であるし、自分という人間への理解も必要である。

そんな学問だけにとらわれず、自分の人生も含めてものを考え進め、考えていくことが「語る」ことで可能になる。

その瞬間に生きている実感を感じ、この上なく面白くて、ずっと語っていたいと思う時が人生にはある。

それが、ますます日常の勉強のトレーニングを面白くする。
そして、日常の勉強が語りを面白くするというシナジーを生み出している気がする。

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