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書店と本屋さん、そして電子書籍
私は書店というより「本屋さん」というイメージが好きで、今も本屋さん独特の雰囲気や匂いが懐かしい。
学生だった時も、仕事帰りも、寄り道は本屋さんと決まっていた。マンガを買うのがメインではあったけど、店内をうろうろしていると、必ずヘンテコな本が見つかって、値段と相談のうえマンガと共にレジに持っていく。どんなジャンルの本も読んだけれど、歴史関係と戦争関係の本は全く読まなかった。なぜなんだろうか?これが戦後教育の成果なのかもしれない。
(責任転嫁?)
高校1年の時、 古本屋に初めて行ったときは衝撃的だった。背の高い本だなにはぎっしりと本がつまっていて、足元にも本が積んであり、紐で縛ったままの本も置きっぱなし。狭い店内は本ばかりで、店主は奥にあるレジの向こうに座っていた、じいさんだったような気がする。もしかしたら色んな本を読んだりテレビで観たイメージが上書きしているかもしれないけれど、この店内の映像が頭の中にしっかりと残っている。
今は紙の新刊本も中古本もインターネットで購入する事が一般的になってきた。それを悲しむ人も便利になってよかったと思う人も、其々あっていいと思う。
同じように電子書籍が便利だと思う人、やっぱり本はしっかりと手にとって紙の感覚を味わうことも読書の楽しみという人、其々あっていいと思う。電子書籍なんてモノがあるから町の本屋さんが消えるんだという意見も確かにそうかもしれないし、また逆かもしれない。時代の流れだからと一言で片付けてしまっても、それはそれでいいと思う。
私は電子書籍で読書をしている。一番の理由は私の右腕がポンコツになってしまい、本を持って読む事、ページをめくる事が上手くできなくなったから。最初は電子書籍に抵抗があったけれどkindleを利用するようになってからこの便利差に慣れてしまい、もう紙の本は余程の事がなければ購入しないと決めた。
本に囲まれた部屋に住む事が理想でたくさん本を買って本棚に詰め込んでいたけれど、東日本大震災の時に本が雪崩のように崩れ落ちて枕元に散乱していた光景が今でも頭の中にしっかりと残っている。何年もかけて買った本やマンガ(コミック)は引っ越しの際に一部を残して処分してしまった。時々ああもったいない事をしたなと思うけれどきっとこれで良かったんだと思いたい。
電子書籍化されていないタイトルは図書館で借りて読んでいる。借りて読んだ本の中で手元に置いておきたいと思ったタイトルがいつか電子書籍化される事を願って。
買ったまま読まずにそのままになった本を「積読」って言っていたけど、kindleでダウンロードしたけど読まずにそのままになっているのはなんて呼んだらいいのかな?
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