甘く見ないで低温やけど!!普通のやけどより重症化!!


最近寒い日々がつづいております。
施設、在宅関わらず寒い季節になると後を絶たないのが高齢者のやけど事故です。

65 歳以上の高齢者が不注意や暖房器具等の誤使用によりやけどを負ったという事故が後を絶ちません。

そのうち約2割は入院治療を要し、死亡に至る事もあります。


たかがやけどと思うかもしれませんが、
高齢者は若者に比べて皮膚が薄く、また、運動機能や感覚機能が低下するため重篤なやけどになる可能性が非常に高いです。

高齢者に多いやけどとして
①低温やけど、
②着衣着火
③ストーブの上に置いたやかん等の熱湯を浴びる事故
④入浴に際しての事故

となります

今回は1の低温火傷について解説させて頂きます


低温やけどとは?


高齢者の原因製品は、カイロが最も多く、順に湯たんぽ、ストーブ類、電気毛布、あんかの順となっています。

低温やけどは普通のやけどに比べて痛みが少なく、水ぶくれなどもできにくいので火傷に気付きにくい。

乾燥していることが多いため、一見軽そうに見えますが、熱の作用が長時間に及ぶため深いやけどになっていることも多いです

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低温やけどを防ぐためには


長時間同じ場所を温めないこと
直接皮膚に触れないことが重要です。


もしも高齢者が低温火傷になってしまった場合


応急処置として

流水で患部を20分~30分冷やし、清潔なガーゼなどで覆います。
衣類は無理に脱がしてはいけません。
衣類に覆われている部位をやけどしたと場合、衣類の上から水をかけて冷やします。水ぶくれは破らず、もし破れてしまったら、中の液体だけ出して、水ぶくれの膜は患部に貼り付けておきます。

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低温やけどは水で冷やすだけでは治癒しないため、痛みや違和感がある場合は医療機関を受診しましょう!


まとめ

誰もがなり得る低温火傷。

高齢者の場合は特に治癒に時間がかかり、放置しておくと悪化したり感染症など思わぬ合併症になることも考えられます。ちょうどこの時期はみなさん家族とお過ごしかと思われます。ご家族の方、特におじいちゃんおばあちゃんに一声かけて、予防に役立てて頂けると幸いです。


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