見出し画像

NFTアート詐欺のこと


・インスタの楽描きアカウントにて

楽しく日々描いてアップしていたら、海外の方(アジア)からいいねと熱烈なコメントが入り、フォローされたので、その方のアカウントを観に行ったら楽しそうな友人や旅の写真(+文章には奥様との旅と書いてある)だったので安心してフォローバックしたら、DMが来た。
なんと「気に入ったから購入できないか」とのこと。嬉しさと驚きと感謝で動揺したが、まずはお礼。続けて「どこの人?」と聞かれたので「日本」とこたえ、「あなたは?」と聞くと韓国で今はサンフランシスコに住んでるという。
その方の投稿では奥様の展示会の大型ポスターの前に立つ写真やフランス旅行の写真などもあったので(*奥様と二人で写ってる写真はない。友人たちと写ってる写真の中にいるのかもしれないと思ってしまった。)アートに精通する富裕なバイヤーさんなのかと思った。

・すごく嬉しかったけれど、さて売るとなったら…
それぞれの投稿にも、ハッシュタグにして書いているが、私の作品は現物はCSのため身近にあった(567💉騒動が始まる前に買ってあった)コピー用紙とボールペンと色鉛筆。ギリ、フィクサチーフは持ってたので色固定は可能だが、質の保持はどこまで保てるのか未知で、そこは了承を得なければならない。
またはインスタ用に加工した画像が良いならプリントアウトになる。あるいはデジタルで渡さなければならないなら、現物にサインして撮影からやり直さなければならないだろう。しかもどの形態でも初めてのことだから、どう価値をつけて良いのか価格設定も自信がなく、まずはこのいずれかの中で販売形態を選んで貰って言い値にするしかなかろう。

…との旨をそのまま先方さまに説明したら

・「NFTアート市場に出品してくれ、NFTアートとして購入したい。それ以外の形態は興味がない。」
と断言された。実際に三点の絵を指定してきて、NFTアートの市場で其々10〜30ETH(イーサリアム)で買うという。イーサリアムの価値が全くわからない私だったがたぶん高く設定してくれてるのではないか…。未知の世界にドキドキした。

・NFTアートというものを初めて知った。
即、検索してみたら、デジタルアートを著作権が守られる形で絵画と同じように販売できる市場だという。願ってもない良い環境かもしれない。
しかし仮想通貨でやりとりするために、まずは仮想通貨について知らなければならない。
その間も、先方さんは、MetaMaskというウォレット、所謂銀行的な役割をする場のアプリについてスクショを貼ってくれたり、イーサリアムをまずは購入するんだと教えてくれたりした。

・私の検索では
まずはCoincheckというアプリでイーサリアムを購入し、MetaMaskに預けてから、NFTアート市場に出品するための資金源をアート市場に入れる、とのことだったから、その通りにやってみることにした。

しかし元々が何もないので、一から(ネットバンクから)設定しなければいけないし、設定しても日本は三連休で三連休明けにしか購入できない。
先方さんはずっと待機している様子だから、急がねばと必死になった。必死に頭をフル回転させたら、PayPayの関係でジャパンネット銀行の口座があったような…と気づくも、ジャパンネット銀行は無くなってPayPay銀行に変わってるし、(どれだけ放置してたんだ…確かに電話はかかってきてたけど、単なる営業だと思って軽くいなして切ってた)
…もう本当にてんやわんや…徹夜してなんとかネットバンク環境を作るも、今度はPayPay銀行にはトークンというものから得るワンタイムパスワードが必要だと気づく。ジャパンネット銀行時代のトークンは当然お釈迦になってるから、トークンアプリをインストールして設定するも設定から24時間は使えないときた。

・先方さんはこちらの徹夜にもつきっきりで「まだか?」「メッセージ読めてるか?」「居るのか?」
と急かすDMを送ってくるし、(ここがもうおかしいが、仮想通貨の上下動向を気にしてるのではないかと捉えていた。)

仕方なくめちゃくちゃ手数料は高いけど(1000円につき770円の手数料)ペイジーで、Coincheckからイーサリアムをこわごわ最低額(1000円)購入…そこまでできた。
ところが、MetaMaskに全く送金出来ない。購入した最低額では送金手数料が高いし足りないとばかり思ってまたまた焦ったが、そもそもペイジーなどのクイック支払いでは不正防止のため7日間は送金できないとなっていた(読み飛ばし不覚)。

先方さんは焦らせるし、徹夜したのに八方塞がり。疲れ果てた。

・さて一方で、もちろん初めて取り組むことなので、一人でなんか出来っこない、詳しい方に尋ねたい
と思い、海外の人とやりとりしてる友人やアート界を長くウォッチされてる方、そして属してる非接種グループ(実際会うとなるとCSなので非接種の方々でないと色々大変なので)内に、NFTアートに詳しい方が居ないか、質問を投げかけていた。

・その中のコメントで「友人にインスタからNFTアートに誘導されて詐欺にあった人がいる。」という情報が入った。
その時点ではまだ信じられなかった私だが、
もうひと方NFTアーティストが実際に友人にいるという方が繋がってくれて、そのアーティストさんに判断を仰いでくれた…結果、やっぱり詐欺だったのだ。

・色んなNFTアート詐欺手法があって
「マネージメントするよ」とか、「一緒にやろう」という手もあるらしい。
私の場合のようなケース(作品をNFTアート市場で買いたいと促される)でも、MetaMaskのリンクを直接貼って、それを開けて情報入力などしたら個人情報を吸い上げられるケースもあるらしく、そうじゃなかっただけマシだったかもしれない。
私の場合はアート市場のアプリのみリンクが貼られてて、そこには到達出来なかったし、そのリンクを開けるとなんだか変(はっきり画面の色が安定しない)だったから、気持ち悪い場所だなと思っていた。

ちなみに今思うとその市場は日本で一般的にいいとされてる市場の中にはカウントされて無いところだった。(名前も忘れてしまって、NFTアート市場を検索してもすぐに出てこない。)推奨されてるのはOpenseaというところらしい。


・相手が貼ったリンクが危険かどうか診断できるツール
を、そのNFTアーティストさんがご自身の投稿内で教えてくれていて、診断したら「危険⚠️」と出た。

因みにこちら

そんなわけで、疲れ果てた末に、助っ人してくれた人々のおかげさまで詐欺だとギリギリのところでわかって助かった。
日本が三連休だったことも、私がネットバンクを整えてなかったことも機械音痴だったことも、全てが味方してくれてたのも事実。

そして、実はNFTアートという世界を知ることが出来て仮想通貨も購入できたのは面白い展開だったと思ってる。せっかくなので、引き続きよく学んで、基礎固めと仲間も出来たなら、Openseaにも登録、出品してみようと思う。

だから先方詐欺師さまには実は感謝もしているのだが、「すみません、できなかった。疲れた。」とだけ残して、インスタに通報して、ブロックした。他に本当に詐欺に遭ってしまう人が現れないように。
そしてせめてここに事実をシェアしておこうと思った。

・最後にNFTアートそれ自体は面白い世界だということだけは言っておきたい

思えばインスタからの誘導だった時点で気づくべきだったことであって、今後自身で注意はするとして、
NFTアート自体はアート市場として画期的で活気があるものだと感じた。
このリンク内の動画は代表的なNFTアート作品も載っていたり、とてもわかりやすくて良いなと思ったので
興味のある方はどうぞ。(リンク内の宣伝についてはよくわからないので私はノータッチ)

アートの鑑賞、市場ってものは西洋で育った。宗教画から始まり、貴族や富裕層が所有し、転売、コミュニケーション(パーティなどの討論や話題)に使われるようになって、現代美術が育った。NFTアートもその流れに乗るものだろう。
資本主義と結びつくもので、そんなに褒められた美しいものとも言えないが、何が人の心を掴むのか、何に惹かれてしまうのかが表出するのは確かで、観察するのは面白い。

以上、発生から解決まで、めちゃくちゃ濃厚な学びだったが、たった2日間の間のことである。
NFTアートを知らせてくれた詐欺師さんにも、今回繋がって傾聴、アドバイス、救ってくださった方々にも感謝である。
ちなみにNFTの本を譲ることを申し出てくださった方もいて、ぜひにとお受けした。これからの楽しみも増えた。
まぁただ、今ひとまずは目の前にあることを…すぐに描けるものを描くことをしようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?