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家事に勤しむ事は神への奉仕に似ている

人が生きる上で衣食住が欠かせない

そしてその営みの中で、人は色々なものを確かに、"汚して"ゆく

万物がひしめく微小で、かつ巨大な宇宙の中で
"汚れ"とは一体何で、掃除し、浄める、とは一体どういう行為だろうか、とふと思う

何もかもがカオスである世界で、清濁は確かに存在し、それはそれぞれにこの世の"何か"を象徴し司っている

食べ物を消化して排泄し、放っておけば衣服は汚れ、床には埃が溜まり、陽にあたらねばがカビが生え、風通しの悪い場所に澱んだ空気がこもる

住む家は、その住人にとっての魂、神様の社(やしろ)であると言われる

家がゴミや埃だらけで陽が当たらず、空気が澱めば運気が下がる、などと風水で言われたりする

時々埃をはらい、汚れを拭き取り、風を通し光を入れる
磨きをかけ、食事をこしらえ、寝床を整える

その丁寧な作業は、一見単調な、毎日の同じ繰り返しのように思えるが、そうではない

住む人その魂、神への献身的な精力によって、そして豊かな愛情によって、多くのその行為は成されている

母親であろうか、父親であろうか、あるいは使用人であれ、幼い働き手であれ

計り知れない彼らの日々の、延々と繰り返される家事の営みは、まさに修道士のそれである

今日の先に何か違った明日が来るだろうか
明日には別の世界にワープするだろうか
自分のしたいことだけをする
夢をみ、幻想にふけり、刺激や享楽を欲する
人間の当然の欲求を一旦隅にやり

ただただ無心に社(やしろ)を浄め、儀式に備える(儀式→食事や風呂の支度のこと。人の肉体は食事で成されている)

その家事という行為の中で、毎日を生きる、ということを真摯に見つめるとき

今日のそれは昨日とは違い、明日のそれは今日とは違う
確かな、新しい、まったく別の毎日の風が、感じられるようになる

おざなりに過ごしていては見過ごしてしまう、この物質宇宙の、刻々とした小さな変化に気づく

研ぎ澄まされた精神が芽生えて来る

何年も、何十年も、あなたや家族の身の回りのことに多くの時間を費やしてきた、
母親など、その人たちへ敬意を持って接してください

彼らは、私達の知らない精神世界へ通じている人達で

小さな社から、私達を神へと繋げ
護ってくれている、巫女なのかもしれません

さて、仕事にいってきます

#家事 #社 #主婦 #神の社 #修道士 #巫女
#ぬか漬けをストックしながら

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