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⑩スピーチロックとはなんぞや 教科書では教えてくれない、介護士のすすめ 

1.スピーチロック

スピーチロックとは何ぞや😧と思われている方もいるでしょう。文字通り、言葉で行動を縛っていくという意味なんですが・・・。
拘束という位置付けにあたります。

1.フィジカルロック(身体拘束)
2.ドラックロック(薬物拘束)
3.スピーチロック(言葉の拘束)
よく紹介される、3つの拘束です。


今でも、つい口から「座ってて下さい」、「立ったらダメですよ」など頻繁に聞かれており、一番、拘束という意識が低いものだと思います。
各施設で、よく研修も行われているものだと思いますが・・・。
ダメだ、ダメだ言われているスピーチロック・・・しかし、今なお使われてしまうのか?
言葉の拘束は、グレーゾーン的な意味合いを今も継続しているでしょう。

問題点☝️
1.そもそも、ケアの人数が足りない。
2.立ったり、座ったりを繰り返してしまうご利用者の問題が解決されてない。
3.同時にニーズがあり、立ち上がってしまう。
4.日常的に、使用し過ぎて声を掛ける内容がマヒしている。

他にも、あるかとは思いますが代表的な問題点をあげました。

皆さんの施設では、どのような話し合いがなされているのでしょう。

教科書にも載っているスピーチロックを行うことで起こりうる弊害は・・・

1.ご利用者のADL、活力低下・・・
やろうと思い、行動に移せば制限され気持ち、やる気が段々と低下してしまう。また、座りっぱなしの状態が身体の機能低下に陥ってしまう。
2.認知症の症状が悪化・・・
スピーチロックにて、行動を制限されストレスや分かったくれないなどの感情が、認知症の症状を悪化させる場合がある。
3.ご利用者との信頼関係の低下・・・
いつも、いつも理由もなく「座っててください」などの声かけは、介護者の意図が分からずに、「いつも、聞き入れてくれない」と信頼をされなくなる。


では、どうしたら良いか🤔?
人数割り当ては、施設により様々な事情があるでしょう。中々、介護者を増やすのは困難だと思います。

解決案
☝️

1.介護者が少ない場合でも、声を掛ける時は「〇〇分後に行きますね」、「〇〇さんに先に呼ばれてしまっているので、その次に必ず伺います」などご利用者へ理解を求める声かけが重要だと思います。

2.同時に立ち上がる方、同時にコールを押される方には、以前にもそのような場面がなかったか、介護者同士での話し合いが必要だと思います。記録や排泄チェックシートなどを紐解けば、同時に立ち上がるタイミングがあり、
先に声をかけて、同時になるタイミングをズラせるかも知れません。

3.立ち上がり頻回の方には、そもそもの解決されてない問題があるのかも・・・。
家族に会いたい。
物が無くなった。
家に帰りたい。
などなど
スピーチロックをしたとて、解決されない問題を抱えている場合があります。


解決にならない場合も多いですが、皆で話し合いを進めていく事には、意味があります。
自分もスピーチロックを今尚、使ってしまう場合があり、反省します😰。
言ったとて解決されない事を、言い続けるのは、介護者にもストレスです。
言い回しや、考え方で改善を提案したいです。

ご観覧ありがとうございました。

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