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22.施設でブチ切れ 教科書では教えてくれない、介護士のすすめ

介護士を始めたのは、30歳からです。
それまでは、製造業を行なっていました。
若い時は、道を外れた訳ではないですが・・・
同年代の男性より、血気盛んな方だったと思います。
ですが、30代になり自分でも落ち着きてきたんじゃないかな😉と、自己判断をしていた頃の話です。

10年も前になりますが
特別養護老人ホームを一旦離れ、老人保健施設に入職しました。入職前の見学で介護主任、介護部長の介護に対する思いに感銘を受けたのを覚えています。

入職した雰囲気は、明るく職員同士も仲が良い印象でした。
まぁ、雑談が多いかなぁとも思いましたが💦。

2、3日勤務をしてみて最初に驚いたのが、昼食後に食堂から口腔ケアを洗面台で行い、居室部分まで誘導するのですが食堂から、居室部分に目を離した隙に、ご利用者が行ってしまうことがあると、若い男性職員Bが

逃亡犯、逃亡犯見つけた

と連れ戻す行為を、続けていた。
逃亡犯?

何度か、繰り返すうちに

ご利用者を首根っこを後ろから引っ張って、引きずりながらもどすように

流石に、新人だったが「それは、まずいでしょ」とその職員Aを止めました。

それから、何人かの若いグループに目をつけられてしまい。挨拶や会話が消えてしまいます💦。

学校のイジメか😌
なんじゃそらと思いましたが。

数日経過し、その若い職員Aが遅番の自分の指導日当たります。

何から説明をしてくれるのかと 

ADLは、車椅子使用の立位は数十秒行える女性のご利用者。
麻痺はなく、上肢は自由に動かせます。
ただ、介助依存が強く「これ、やって」が口癖の方を職員Aは車椅子で誘導して、居室にお連して行く。
その後を追いました。

そして、居室に入った職員Aは床に座ります。
「こいつの説明をするから」

・・・こいつ⁉︎

居室内ベッドに車椅子を、無言で横付けし
放った言葉は

「お前、甘えんなよ。出来るの知ってるから」

とご利用者に恫喝。

「自立支援って知ってる?」と職員Aは自分に言います。
「経験者だから、分かるか。こいつは甘えてるけど、出来るから」

それから、その日はメモをとるのを止めました。

その後も、ギクシャクした若いグループとの関係は続きます。

そんなある日、居室に職員Aとご利用者が入っていくのを見ました。

出てきたご利用者は泣いています。

その後から、職員Aが出てきて
「こいつ、転んだ」
と看護師に報告しています。

左目の周囲が、青く内出血を起こしていました。

左目の周囲だけ。他の外傷はなかった。

看護師が職員Aに説明を求めます。
「どんな転び方をしたら、左目の周囲だけ打つの?」
目を離したから、よく分からなかったです。
職員Aの回答。

その日の帰りに、喫煙所近くで若いグループの集団から会話が聞こえます。

「〇〇が言う事を聞かねえから、鉄拳制裁だ」

・・・殴ったのか。

おい⁉︎新人。
「聞こえたか?黙っておけよ」

何かが、切れた音がしたように思えました。

職員Aの髪の毛を掴み、壁に投げつけました。

「誰に言ってんだ‼️」

と凄んでしまったらしいです💦
後々の話では。

まぁ、職員Aの髪の毛を数本を引き抜いてしまったので😌キレていたんでしょう。

一連の出来事で、自分と職員Aは施設管理者達と面談を重ねて、職員Aは退職します。
自分も1年半で、その施設を後にしました。
嫌な体験です。

施設では、昔よりは減りましたが表に出ない話が山ほどあるでしょう。
長くやってきた介護士なら、見て見ぬふりをした方も多いと思います。


介護が世間で認められなくて、当然かもと今でも思う時があります。

ご観覧ありがとうございました。

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