「モンスターハンターライズ」始めました。

 それも2023年の暮れともなる今頃にであるよ。
 まぁ、経緯があるんだ、そこは。


 以前に「モンハンナウ」を遊んでいるという記事を書いた気がするのだけれど、そうして街を歩いてはモンスターを狩る生活を続けていた我々の中に、ある願望がムクムクと膨らみ始めたのである。

 ちゃんとしたモンハンがやりたい────。

 「フーム……。 買う かッ ニンテンドーSwitch!」
 「(コクッ)」

 などの経緯を経て、ニンテンドーSwitch版の「モンハンライズ」を買って遊ぶ事にしたのだった(スゲー雑)。

 休日の昼間ッから、フラリとゲーム屋に足を運び、店員さんに「凄く久しぶりにゲーム機が欲しくなったんですけれど、オススメのケースとか、画面保護フィルムとか、周辺機器なんかがあったらお伺いしたいです」と初手、完全ガチ無知である事を告白。
 親切な店員さんにまずは有機EL液晶の品と普通の品と、あとライトというのがありまして~という点からお伺いし、ともあれケース、保護フィルム、それとゲームもDL版を買うつもりだったので最初から256GBのMicroSDカードを購入。


 私「お恥ずかしい。年甲斐もなく持ちたくなってしまって……」
 店員さん「いえいえ、Switchは今でも人気ですし、お客様くらいのお歳の方でもお買い上げになる方は多いんですよ」

 私「いえ、Switchもなんですが──
 店員さん「うん?」

 (チャララー♪↑↑↑)

 私「ヘビィボウガンが、持ちたくなってしまって────!

 (チャーチャラッチャチャチャ!! チャチャチャ!! チャーチャラッチャチャチャ!! チャチャチャ!!)


 




 店員「お、ガンナーの方なんですね~(理解のあるお兄さん)」



 ──その日から私は再び”モンスターハンター”になった。

 以前も書いた気がするが私のモンハンはPSPの時代、「P2ndG」と「P3rd」が全盛期だ。そこから一瞬だけ3DS版「4」だったかも遊んだ気がするのだけれど、正直もはやちゃんと覚えていない。何せ「4」が何村だったかすら記憶にないレベルの分際で、ポッケ村なら今でも目を瞑ってでも一周できる自信があるくらいだ。こういうのを記憶力のムダ遣いというんだろうなと自分でも思うが、何せ20代前半の記憶力なのでそこはもう許して欲しい。

 事前情報は、基本的に漏れ聞く程度だ。
 どうも……「お団子が美味しい、和風の村」という話だけを朧気にどこかで見聞きした記憶があるくらいだ。つまりユクモ村みたいな感じだと思うので温泉があるかも知れないし近所にはアオアシラが居たりもするのかも知れない。そのくらいのノリで生きている。

 自宅に帰り、Switchの設定から始める事にする。
 何せ最近のゲーム機は色々と初回に登録する必要があったりするんだろう? 充電器にも差して……オッ 点いた。工場出荷時のバッテリー設定って感じがする。
 まずは持ち主の設定をし、予てからの手筈の通り、DL版を選択する。
 当然、ここは大人の財力クレジットカードで決済だ。「モンハンライズ」は通常パッケージの「ライズ」と大型拡張パッケージ「サンブレイク」で成り立っており、つまり「2nd」と「2ndG」みたいな関係なんだろうと解釈してセットになったパッケージを購入。

 DL時間は約30分。
 時刻は13時を回った頃という事もあり、お腹が空く。
 今日ほどこんがり肉が食べたいと思った事はないな! という事で、そのまま近所の焼肉屋さんの焼き肉ランチに向かって走った。



 ハンターの帰宅だ(ウキウキが隠し切れない)。

 心はもうアイルーの御者に草食獣が引く荷車に乗り、新天地に赴任する気満々であった、がッ、まずはキャラメイクだ。
 昔のモンハンと違って今はキャラメイクの幅もとても広いと聞く。
 そういえば、以前私がモンハンを遊んでいた頃はキャラメイク中に聞いていたミッシェルガンエレファントの曲名から取って「Kerry」とよく名付けていたが、なんていうかせっかくなのでほぼ本名の「吉雅」と名付けた。

 設定は──。
 若い頃は地方の村の専属ハンターをしており、数度、古龍や老山龍らを退ける程の活躍を見せたものの加齢と共に引退。数十年のブランクを経て気の迷いで復帰した老ハンター。で、あるからして、すぐさまスマホを手に取り様々な角度でまずは自撮りを開始。
 「(おお、アゴ肉が弛んできておる……)」という悲しすぎる現実に打ちのめされながら、豊富なキャラクリの幅を駆使して苦心してリアル吉雅に寄せた顔面を形成。しかるのち、肌年齢は一気に80代まで引き上げた。
 いい感じのおじいちゃんハンターに出来た気がする。
 ちょっと自分のおじいちゃん時の顔をシミュレートされたような気もする。

 さ、老ハンター・吉雅がいざ数十年ぶりの狩場に出向くぞい! とスタートボタンを押したところ、次はデジモンのガルルモンみたいなやつのキャラメイクだ。
 なんだこの猟犬っぽいやつカッコイイぞ!? と思って見ていると、どうも毛並みやら何やらを組み合わせてキャラメイクできる相棒のガルクという生物らしい。つまり2ndGでいうオトモアイルーみたいなものだと解釈して、苦心してキャラメイクを完了させる。
 そしたら今度は今度こそオトモアイルーのキャラメイクだ。
 そろそろ狩場に出させてくれヨー!!!!!! とSwitchを握り締めながら思ったが、まぁ、まぁ、長い付き合いになるコイツも大事な相棒だ……という事でこちらも丁寧に毛並みやカラーリングを選んで完了。



 

 ようやく新生活が始まった老ハンター吉雅だ。

 さて、次なる赴任先はどこじゃろうのう……とゲームをスタートさせると、自宅に受付嬢の女の子が迎えに来てくれた。
 どうも、主人公はこの「カムラの里」で生まれ育ち、このたび晴れてハンター登録を済ませた新人ハンター……という事らしい。
 なんかちょっと想像していたのと違うな?
 里を歩いていると色んな人が「お前もいよいよハンターデビューなんだな~」みたいなノリで気さくに話しかけてくれる。
 嬉しいけどちょっと違うな?
 集会所に入ると主人公に狩りの技術を教えてくれた教官のお兄さんも居る。
 これも嬉しいけどなんかちょっと違うな? 教官はもっと暑苦しくてガハハと笑うようなクロオビ野郎を想像していただけに驚きがデカいぞ?

 もっとこう……。
 「あんたが新しく赴任してきたハンターか」
 「ここ○○の村はこういう村で、最近こういうモンスターが近隣を騒がせていて……」
 「まぁ、滅多に会うような相手ではないさ(大体すぐ遭遇する)」
 「(実はこの先代ハンターはそいつにハンター生命を絶たれている)」

 とか、モンハンってそういう感じの始まり方じゃないの?
 と思っていただけに、やや、面食らう。が、村……いや、里の人たちはあくまで狩猟生活のフレーバーテキスト的な存在であった事が多い。でも、地味~にクエストを進めていくとちょっとずつ村の人たちの話している事なんかも進展してって、それを逐一読んだりするのも楽しいんだよな……なんて思いながら里を一回りし終えたところで里長だったかに武器を渡された。

 太刀だ。
 どうもキャラメイク中のモーションサンプルからしてそうだったんだが、「ライズ」は和風の世界観であるが故に太刀を前面に出したいのかも知れない。
 特に感慨もなく、即座にアイテムボックスを開いてヘビィボウガンに持ち替える事とする。いやぁ、気持ちは有り難いが、ワシゃあコッチの方が慣れとるでのう……(おじいちゃんムーブ)。


 ヘビィボウガン────。

 「重弩」の二つ名で知られる、全ハンター周知の事実、「モンスターハンター」史上”最強”の武器種である。

 通常、貫通、散弾、拡散弾、徹甲榴弾、斬裂弾などの様々な弾種に加え、各種属性弾を駆使し、ボウガンを持ち替え弾を撃ち替える事であらゆるモンスターのあらゆる部位・弱点属性に幅広く対応でき、しかも威力は「軽弩」と呼ばれるライトボウガンを遥かに凌ぐ。
 反面、ライトボウガンに比べると機動力に劣るものの、そんなものは回転回避と相手のモーションを見切る事で幾らでもカバーできてしまうのでそれはもう弱点が存在しない事と同義だ。打属性が欲しければ徹甲榴弾を撃てば良いし、尻尾が切りたければ尻尾に斬裂弾を撃てば良いのだ。
 その一撃は「飛ぶ大剣」などと呼ばれる事がある程に強く、重く、私はこのヘビィボウガンを持ってあらゆるクエスト、あらゆるモンスターに無差別に挑んでは色々酷い目に遭ったりする事もあったが最終的には必ず勝利を収めてきた。

 私のモンハンは常にヘビィボウガンと共にあったと言っても過言ではない。

 という訳で長くなったので、なんかまた気が向いた時に続きは書こうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?