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3月31日 - クオモNY州知事の会見

昨日(3月31日)は、トランプの改心会見があったので、それをツイートして、クオモ知事の会見はツイートしなかった。記録のために一応スクショを載せておく。

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会見場はいつものようにSocial Distancing を守ってる。

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感染者数は増え続けてる。いつもと同じフォーマットで手早くアップデートがシェアされた。

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NY州の検査数は、205,186人。
昨日一日の検査数はこれまでで一番多い18,645人。他の州とは全く比較にならない速いスピードで検査をしている。

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NY州の感染者数は、75,795人。
昨日発見された新規感染者数は、9,298人。上の検査数の数字と比べたら分かると思うが、検査した人の約半分は感染していたことになる。

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感染していない場所(白いところ)が乏しくなったNY州の地図。

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現在の入院者数は、10,929人(感染者の14.4%)。
ICU入院者数は、2,710人(感染者の3.6%)。
退院者数は、4,975人。

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州によって、かなり致死率が違う原因はなんだろうか?
ニューヨーク州:2.0%
ニュージャージー州:1.2%
カリフォルニア州:2.0%
ミシガン州:3.0%
マサチューセッツ州:1.1%
フロリダ州:1.2%
ワシントン州:4.3%
イリノイ州:1.7%
ペンシルベニア州:1.2%
ルイジアナ州:4.6%
全体:2.0%

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昨日一日で、NY州では332人死んだ。これで累積合計は1,550人。

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入院患者数の推移。

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人工呼吸器を必要とする患者数。

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退院する患者数。

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いろんな表現が使われるが、これまでも何度も説明されている二つのミッションの確認。
1感染拡大の抑制→社会的責任→家にいることによって助ける

2医療キャパの増強→医療現場が戦場、医療従事者が戦士

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最前線を助けるために何をしているかの説明。ここで専門家の予測と言っているが、彼はNY州は5種類の予測モデルを常に比較検討していると言っていた。ホワイトハウスのタスクフォースがプレゼンで使ったIHMEもその一つだし、地元のWeill Cornell 医科学研究所(コーネル大学医学部とその病院の巨大な組織)やマッキンゼーなども独自モデルを提供している。

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ここでクオモ知事はみんなウイルスに負け続けうんざりしてるのは分かる、私もだと言う。

でも、敵を舐めてはいけない。反撃計画を練らなければいけないと言う。

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決戦は、Apex(グラフの曲線の頂点)にやってくるのを忘れるなと言う。そのために、今しなければいけないのが、計画、医療スタッフの動員計画、医療器具の備蓄、そして社会が何が起きるかのタイミングを理解して受け入れることだと言う。

この後、しばらくNY州の全医療機関を連携すると言う彼の構想のアップデートが続く。

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ここで出てきたElmhurst Hospital と言うのは、24時間で13人が死に、死体を置く場所がなくなり、冷蔵トラックがやってきて、そこに保管した映像がメディアに出て、一躍有名になった病院。その後、医師や看護師のインタビューも続き、トランプ大統領の育ったクイーンズ地域でもあったので、彼自身も全国ネットで配信される会見で言及したので、誰も知る病院になった。

ここから、医療キャパの増強に関するアップデートが始まるのだが、最初に出てきたスライドは、現在あちこちで起こっている blaming gameや、 pointing a finger (あれは間違いだった、これは失敗だった、あいつが失敗したみたいな責め合い)が背景にあることはすぐ分かった。

緊急事態になるとプロと素人の歴然とした差がすぐに現れる。職業的に緊急事態に対応している人間は、blaming gameや、 pointing a fingerは絶対にしない。そういうことをするのは全てが終わった後に独立した業務として存在している。緊急事態の真っ最中にやっていては時間のロスが生じるだけで、現場の士気は下がるし、最悪、萎縮する人間も出てくる。要はキャパの最大化の妨害になる。現場の基本は、損切りみたいなものだ。それをやって進まないと次から次に襲ってくる事態に圧倒されてしまう。

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ここで、Fast track testing と言ってるのは、トランプが会見で実物を見せていたFDAの認証が降りたばかりの15分で検査結果が分かる新兵器のことだ。さっそくこれを導入すると言っていた。


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抗体検査及びプラズマを利用した治療についてもクオモ知事は導入しようとしている。

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今日は彼と彼の家族について長い話があったのだが、非常に家族愛の強い人だと感じる。それは実感するには動画を見てもらうしかない。その中で彼の母親(マチルダと言う名前)の話が出てきて、なぜ彼が「マチルダの法」と名付けたかを説明していた。マチルダのような高齢の人を守る必要があるのだと。

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