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3月27日 - クオモNY州知事の会見

1/ 3月27日のクオモNY州知事の会見は、Javits Center で行われた。東京ドームが何個か入るこの巨大なコンベンション・センターを1000床のベッドが入る野戦病院に改造する計画を立ててのが1週間前。
それが完成し、それをやり遂げた軍人さんが今日の会見を聞いている。

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2/ 彼の後ろに見えるのがベッド。標準化されたセットがあるらしい。これから作っていく病院にも同じセットを入れていくらしい。各部屋に番号札がついて、装備もそろっている。

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3/ 今日の会見は、完全に今から前線に兵士を送り出す指揮官の愛と勇気に溢れるスピーチになっていた。

これは長い戦いになることを覚悟して欲しい、損傷も激しいものになる、我々は涙を流すだろう、しかし、私はあなたたちを絶対に見捨てない、我々は勝つ、というような言葉が続いた。

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4/ 今やってることのおさらいのような話を始めた。恐らく、この軍人さん達が1週間でやり遂げたことの意味を全体の中に位置付けようとしたのだろうと思う。意味が分からなければやる気がなくなる。

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5/ 昨日は経済と生命のジレンマについて時間を割いたが、今日は教育と生命のジレンマについて話をした。みんなの生命を守るために、教育が犠牲になっている。学校は単なる勉強の場所ではなく、食事をし、生活をする場所でもある。既に彼は三食の無料の食事を子どもたちに配っている。

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6/ NY州の公立学校は4月1日まで2週間登校しないことになってるが、それを4月15日まで延ばす。
1学年を修了したと認められるためには年間180日間の登校が必要らしいがその免除期間を4月15日まで延期する。

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7/ 次に医療キャパの増強の戦略を説明した。これを聞いてる軍人さんたちにとって、これは自分達の仕事の意味を理解する上で役に立っただろうと思う。
何がいくつ必要で、今のところいくつ手に入ったと細かく説明する問答無用の透明性。例えば、マスクが2千万個必要だが、ストックはたったの120万個。

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8/ ここで笑ったのだが、彼はストックパイル(備蓄)の意味を説明した。これは需要の頂点に達した時に間に合うように準備しているのだと。前日、トランプはメディアにNYがあれもこれも足りないのに何してるんだと問い詰められて、NYはストックがいっぱいあるとマヌケな返答をしたことを意識した説明だろう。

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9/ ここにいる軍人さんの仕事がここで出てくる。14万ベッドと4万ICUベッドが必要なのに、現状はそれぞれ5,300と3,000しかない。彼らは今1,000ベッド増加する仕事を完成したのだ。あと三つの臨時病院で1000ベッドずつ増加する仕事が進行中。

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10/ さら4つ臨時病院を建てる場所を彼は探していたが、その四箇所が見つかったと報告。在NYの人は確認できる。

ブロンクス:NYエキスポセンター
ブルックリン:ブルックリン・クルーズ・ターミナル
クイーンズ:アクダクト・レーストラック
スタテン島:スタテン島カレッジ

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11/ 海軍の病院船は来週月曜日に到着するらしい。ベッドが1,000床と12の手術室に1,200人の医療スタッフが付いてくる。これを入れて、全部で94,000ベッドになるが、まだ46,000ベッド足りない。

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12/ あとは大学の寮や老人ホームなどを転用して、123,164ベッド。まだ17,000ベッドほど足りない。

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13/ 病院のキャパを増強する作業の今後4週間のプライオリティを彼は紹介する。聞いている軍人さんにとっては作業日程の全貌が分かって、現場のオペレーションにとっては、こういうのはとても重要。
それにしても、この突貫工事具合が凄まじい。

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14/ ここでNY州の数字のアップデート。
総検査数:138,376
昨日の検査数:16,272
総感染者数:44,635
昨日の新規感染者数:7,377

最後に悪いニュースだと前置きして、現在までの死者数が519。1日の増加が100人を超えた。しかし、これはまだ増え続けるのを覚悟して欲しいと彼は念を押した。

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15/ 感染者のうち何人が入院し、何人がICUに入るかの説明に彼はいつも力をいれる。ここで感染状況と医療キャパ増強の必要性が繋がるからだろう。
44,635人感染して、1,583人がICUに入るなら、ピーク時に必要なキャパはどれくらいかというような予測をコーネル大学チームがモデルを作って行ってている。

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16/ 若干の良い傾向を彼は紹介した。入院が必要な感染者数が2倍になるスピードが、2.5 日から、3日、4日とやや鈍化している。これが続けば、flatten the curb に近づいていることになるが、まだ期間が短過ぎて結論には早すぎる。

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17/ 世界状況のアップデート。これは毎回ジョンズ・ホプキンス大学の数字を使う。
全世界の感染者数:542,788
全世界の死者数:24,361
全世界の快復者数:124,351
全世界の闘病者数:394,076

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18/ モノ(医療サプライ)、ハコ(病院)の後は、ヒト(医療スタッフ)のアップデートになる。
引退した医者や看護師で応援に参加したいと手を上げる人が62,447人に達した。
心のケアの応援に駆けつけたプロの数は10,099人になった。
強制ではない。7万人以上が自発的に集まったのは驚く。

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19/ 最後にクオモ知事はこの病院を完成した工兵隊に語りかける。ほんの5分くらいだがこれは歴史に残るスピーチになるのではないかと思うくらい心に響く言葉だった。概略では伝わらないので、ここからは是非動画を見て欲しい。
(27:40-33:27の部分)

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20/ 二点伝えたいことがある。
この戦いは長いものになる。
敵は目に見えない獣だ。激しく、醜く、悲しい戦いになるだろう。
これはレスキュー・ミッションだ。
我々の使命は命を助けることだ。
全力で戦っても、全ての人の命を救うことはできないだろう。
この敵は我々の最も弱い部分を攻撃してくる。

21/ 我々の親達、祖父・祖母たち、病弱な者達。我々の保護を最も必要としている人たちを攻撃してくる。
それが我々の敵だ。
私は約束する。
自分がしたくないことをあなた達に命令することは決してない。
自分が行きたくないところに行けと命令することは絶対しない。

22/ もう一点。
これは人生を変える瞬間だ。国を変える歴史的瞬間だ。
人格を形成する瞬間なのだ。
10年経って思い出すだろう。
涙を流したことを、あなたが救いきれなかった人々の顔を、名前を。全力を尽くしても救えなかった人たちを。
それでも、あなた達は自分を誇りに思うべきだ。

23/ あなた達は戦ったのだ。勇気と技術とプロフェッショナリズムを持って。
誰もこれ以上のことを望めない。
あなた達は、今、その頭脳と心を持って出ていく。
それがあなたに誇りを与える。あなた達は私の誇りだ。
あなた達と一緒に戦うことを私は誇りに思う。
NYの全てがあなた達に感謝をしている。

24/ 我々は今日戦いに出かける。
言わしてくれ。

WE WILL KICK CORONAVIRUS ASS !


戦士たちに感謝をし、お礼を言い、激励し、拍手をして、彼は笑顔で戦士たちを戦場に送り出した。

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