第21回 リーダーはまず自分を理解することから始めよう
メンバーのモチベーションを大切にする、メンバーの強みを見つけて強みの発揮を支援する、そうやって、一人ひとりがいきいきと働ける職場をつくる―。
今、組織のリーダー層にはこのようなことが強く求められています。組織のリーダー層向けに研修をすると、皆さん、これらのことをとても意識されていらっしゃり、昭和時代の、上司が強く命令して人を動かす時代はとっくの昔に過ぎ去ったなということを強く実感します。
ただ、とても気になることがあります。
それは、自分のモチベーションを大切にしている?自分の強みは発揮できている?そもそも自分のモチベーションの源泉は?自分の強みは?
自分のことがおろそかなまま、よく分からないまま、メンバーを支援しようとしている方が多いのです。しかも、今のリーダー層の方というのは、昭和の指示命令型の上司に育てられた人も少なくなく、自分には、モチベーションを大切にされたり、強みを見つけて発揮の支援をしてもらった経験がほとんどない、にも関わらず、時代が変わり、リーダーの役割が変わる中で、自分がやったこともしてもらったこともないことを、メンバーに行うことが求められているのです。
はっきり言って、無理があります。
だって、モチベーションを大切にして仕事をする充実感、強みを発揮する気持ちよさ、周りから自分の心を大切にされる安心感、強みを頼られる誇らしさ、これらを感じたことがなければ、本当の意味でのモチベーションや強みの重要性は分からないと思うからです。
だからこそ、人にやる前に、まずは、自分のモチベーションを大切にしてみましょう。自分の強みを知って、発揮することを意識してみましょう。そう思います。
わたし自身、キャリアコンサルタント/キャリアカウンセラーという、一人ひとりが自分の可能性を発揮して、充実したキャリアや人生を歩むサポートをしていますが、そのサポートをするにあたって、まずはこの「自分自身のモチベーションを大切にする」「自分の強みを十分理解して、発揮する」を日頃からとにかく大切にしています。
★まずは自分に問いかけ、見つめることから
★自分を理解すれば、メンバーを理解する手がかりとなる
だからこそ、キャリア面談などでいろいろな方のお話を聴きながら、「この方の引っかかっているポイントはここかな?」「その奥にはこういう想いがあるのかな?」「この方が大切にしている価値観はこういうことなのかな」「ここ、一見弱みっぽいけど、ああやって使えば強みになるな~」。こんな風に、“わたしがわたしを理解した過去の経験”の引き出しが、ばっと開いて、相手を理解する手がかりとなります。もちろん相手と自分は違いますので、決めつけるようなことは一切しませんが、自分を理解した経験が多ければ多いほど、相手を深く理解し、相手のありのままを受け止める幅が広がることを実感します。
思うに人は、自分を理解した深さしか、他人のことは理解できないと思うのです。
自分の事は理解できないけど他人の事は理解できる、と言うのはありえないと思うのです。
部下メンバーのモチベーションを大切にしよう、強みを発揮して支援しよう、そう思う事はとても素晴らしいことです。だからこそ、まずは自分のモチベーションを大切にし、自分の強みを知って、日々の仕事で発揮することを意識してみてはいかがですか。
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