第26回 ほんのちょっとの大胆さが道を拓く
人に迷惑をかけてはいけません。自分のことは自分でしなさい。
こんな風に言われて育って、なるべく人に迷惑をかけないように、できる限り他の人の力は借りずに自分で頑張るという方は多いのかなと思います。
素敵なことです。自立したオトナな香りがします。
でも、自己完結しすぎていると、自分の世界を広げて成長していく、新たなチャンスをつかんでいく、ということが時に難しくなるかもしれないよ、という今回のお話です。
わたしは、とある大学における少人数のゼミ講義を担当しているのですが、ある日、授業終了後に学生さんから声をかけられました。「あの・・・志望企業の選び方で悩んでいるのですが、、、相談に乗っていただくことはできますか?」。わたしのそのゼミ講義では、自己理解や仕事観の醸成など、就職活動に向かう準備的なことをメインで扱っており、志望先をどう選べばよいかなどのようないわゆる「就活実践」については教えていません。普通なら、授業とは直接関係ないことを聞いていいものだろうか、と躊躇もあるかもしれませんが、その学生さんは思い切ってわたしのところに質問に来てくれました。わたしの答えはもちろんYES!です。本人の話を聞きながら、どういうところを選んでいけばいいか、などいろいろ相談に乗り、少しはお役に立てたのではないかなと思います。
そして、思いました。そうだよな~。この、「一歩踏みこむ大胆さ」が大事なんだよな!と。
相手にとってちょっと負担になるかもしれないし、迷惑かもしれない。でも、自分としてはこういうことを成し遂げたい、だったら、ちょっと相談して、頼ってみようかな、無理と言われれば、そのときはお礼をいって潔くあきらればいい。そういう気概が、時に大事なんだと思います。
思うに、人は、困っている人がいたら助けたいと思う反面、自分から助けにいくと「おせっかいになってしまうかな?」「逆に迷惑かな?」と、どうしてもためらってしまうのだと思います。特に今のご時世、「アドバイスするとうっとおしがられるかな」とか、「女性に声をかけたらセクハラに思われるかな」とか、いろいろ考えるべき要素が多すぎて、進んで手を差し伸べていくことにハードルが高くなっています。だからこそ、相手から「助けてください」「教えてください」と言われると、大抵の方は喜んで助けたりアドバイスをしてくれるのだと思います。
もし、どうしても都合がつかない、とか、それはできない、そんなことを言われたとしても、そのときはそのとき。ありがとうございました、お手数をおかけいたしました、とお礼を言って、また次に進んでいけばいいのです。そこの節度をもてば、ちょっとした大胆さは、あなたのこれからの道を拓いていく大きな味方となります。
相手の立場を思いやる、なるべく迷惑をかけない、その気遣い、
まずは自分で考え行動し、なるべく自分でやりきる、その姿勢、どちらも大切です。
でも、あまりにも自己完結しすぎると、新たな世界が広がりません。時に、図々しくも他の人の手も借りながら、新たな世界を拓き、成長していきましょう。
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