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【詩】新緑の遊歩道

木漏れ日の道を行くとき
丸いいくつもの葉がざわめき
揺れてぴかぴかと光っている

新緑の遊歩道
いのちの静かで絶え間ない躍動が
内側から萌えたつ青い息吹が
胸を打つ

あたりに植物たちの放つ気が満ちて
わたしを取り囲み
舞い踊る
くたびれたいのちを鼓舞するように

一緒に踊ろうよ
一緒に歌おうよ
そう言って緑が笑うと
世界がぴかぴかと光る

雨あがりの木陰を行くとき
緑色の葉はいっそう光り
幹は黒々と闇に沈む

きらきらと葉の上で憩う水滴
あるものは葉脈に沿って転がってゆく
わたしという存在を優しく打つために

植物たちは喜んで慈雨に打たれ
渇きを潤している
その喜びの波動が静かに漂っている

雨 冷たいね
雨 嬉しいね
雨 潤うね
雨 ありがとう
あちこちから声が聴こえて
こだましている

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