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【詩】観るということ

観えざる手に導かれて
わたしはここに在る

光のみなもとよ
あらゆる色彩の探求者を
導くものたちよ
わたしの水晶体にうつるのは
光そのものの落とす
幻影 もしくは残滓
観ているようでいて
観えてはいないのだろう
わたしは何を観た
と思ったのか
いかなる本質も
観ていなかったのか

知ある導き手は
内側に語りかける
わたくしたちは
自らの観ているものを
完全なかたちで知ることはない
「知ることはない」ということだけが
僅かにほのめかされている
わたくしたちは指し示す
名付け あるいは記号によって
だがそれによって導かれるのは
把握することでも
理解することでもなく
ただ観ることだけ
観えないものとして
観ることだけなのだ、と


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