【旅行記】マレーシア・クアラルンプールひとり旅6 ~スリアフードコート→Grab→夜のチャイナタウン→ライブハウス~
初の海外ひとり旅でマレーシア・クアラルンプール行ってきました。
マレーシアの人々は、本当に優しくて親切で、色んな場所で助けていただき、感動しました。
忘れたくないので、パソコンに向かっています。
また、マレーシアはキャッシュレス決済が進んでいることと、Grabと言う簡易タクシーが便利で、ひとり旅にも最適な街です。
市内に観光スポット、グルメ、文化的施設が凝縮されているので、短期の旅行にもピッタリ!
旅の始まりはここから↓
【KLCCフードコート】
ナシレマのお店に行こうと思っていたのに、先にフードコートにたどり着いてしまった。とても大きなフードコートで一通り見て回った。すごく沢山のお店の中に、ラーメン屋さんとお寿司屋さんがあった。
日本食、日本のお店が沢山。前日に行った場所では「まねきねこ」のカラオケもあったし、ユニクロも、ドンキも伊勢丹も紀伊国屋もある。日本人が住みたくなるのも納得だなぁ、など考えながら2周ほど見て回ったら、もう「ナシレマ」のチェーン店への熱はすっかり冷めて、結局、そこにある「ナシレマ」のお店で注文して食べる事にした。
ドリンク付きで600円ぐらいかな。ドリンクが2種類から選べて、喉が渇いていたので、緑のグァバか何かのジュースを選び、さっぱりとごくごく飲むことをイメージしていたが、なぜか、しっかりと砂糖と塩が入っていて、ジュースというより、ちょっとご飯のおかずみたいだった。暑い地域だから塩を補給する知恵なんだろうな。
沢山歩き回ったから、さっぱりした飲み物が欲しい。
ご飯はふつうに美味しかった。揚げた小魚がいいアクセント。マレーシアのココナッツの使い方は絶妙で、程よく甘く風味をよくしていた。
色んな人種が集うオープンな場所で食事するのは面白かった。隣の席にはムスリムの女子学生さんのグループ。きゃっきゃしていて可愛かった。片づけをする係の方が、ずっと待ち構えていてすぐに片づけてくれるので、いわゆる日本のフードコートよりも清潔で、居心地は良かった。
そのあと夜の部屋飲み用のお酒を買いに伊勢丹へ。お酒は薬剤師さんのいる薬局コーナーに売っていて、警察官が1人立っていた。日本酒もあった。小さいビンの日本酒で1000円。高い~。結局、缶ビールを手に取る。お酒のお会計はこの薬局内でするようにと、そのお巡りさんが柔らかい物腰で言ってきた。お酒が高いので、飲みすぎる心配はなかった。
そして徒歩で部屋へ、一旦荷物を置きに帰宅。
【Grabちょっと焦る出来事】
見たいライブは8時半から。8時ごろ部屋を出てGrabを呼んだ。アプリで自分の場所と目的地を指定して待っていると、車が来てそれに乗るという流れ。
アプリ内のGrabの待つ場所のポイントを、自分がいる場所から100m離れたところに間違って指定してしまった。車は私の前を通り過ぎて、100m先の観光センターへ行ってしまった。やばい!と思って、初めてGrabの電話を使う。相手はマレー語??という発音。
「英語しか話せないんですけど」といって、なんとか、しどろもどろになりながら、
「間違えて、違うところを指定してしまったので、今向かうから、待っていて欲しい」と伝えると通じたようで、そこに向かって走る走る。
そこは、初日に交通量が多くてわたるのに10分間右往左往した通りで、でも言ってられないので、横断歩道じゃないところを、隙をみて渡った。いやぁ~危ない。でも、すぐに着いて、ドライバーの人は守衛さんに何か言われているところだったから、間一髪、無事に車に乗り込んだ。
道は渋滞していた。木曜日の夜は渋滞するらしい。
結局、チャイナタウンの端に止まり、
「ここから100m先にあるから、降りて歩いてくれる?でも、料金はこのままでいい?」とか言ってきたから、そんなに遠いと思わずに、
「いいですよ」と言って、
「さっきはすみませんでした」と言って降りた。向こうも
「いいよいいよ、全然気にしないで」と言っていた。
後から思ったのは、ドライバーの彼からすると、一方通行で、渋滞した、酔っ払いが沢山いそうな、他民族のややこしい路地には入りたくなかったのかなと思った。ちょっとだけ、雑に変なところに降ろされたことが腑に落ちなかったけど、ま、しょうがないかという感じ。
【夜のチャイナタウンで道を聞く】
通りの軒先、つまり、人が歩く歩道としての1段高い道が、すべて、テーブルで埋め尽くされて、通り全体が酒盛りをしていた。さながら高円寺と赤羽と新世界。いやそれを上回る規模感と妖しさだった。
地図アプリを見てもなかなか目的地が見つからずに、何度もその通りを行ったり来たりした。時折、メニューを持って客引きしてくる人がいるぐらいで、誰も私を気にしている人はいなかったので、危険は感じなかったのだけど、でも、居心地は悪い。
迷っていて埒が明かないので、そこにあるホテルに入って聞いてみることにした。ロビーに入って
「聞いてもいいですか?」というと、中国系のおじさんが、
「どっからきたの?」と言ったから、
「ジャパン」というと
「むしむし」とコミカルに言ってきた。おそらく「蒸し蒸しする」ということかな?
ははは、と笑って、携帯を見せて、
「ここに行きたいのですが分かりますか?」というと、一度説明してから、さらにわざわざ通りまで出て分かりやすく教えてくれた。
「サンキュー」というと、またおじさんが
「むしむし」と言っていたので私も
「むしむし」と言って、2人で笑って、振り返ってまた丁寧にお礼を行って別れた。おじさんは嬉しそうな表情をした。
おじさんの言う通り進むとすぐに着いた。親切に教えてくれて嬉しかった。嬉しかった。
【チャイナタウンライブハウス】
着いた。
黒くて重厚な、番号と店名が書かれた扉を開いて階段を上がる。天井の高い、古くはないけど味のある洗練されたお店だった。
すぐに、店員さんが気付いてくれた。背の高い、ロングヘアで、スタイルが良く、真っ赤なワンピースと真っ赤な口紅がよく似合う人だった。妖艶だけどハツラツとした女性。
よくハツラツと言う表現を使っているのだけど、日照が強いことが影響しているのか、人が元気。みんな心が生き生きしていて、不健康な表情でうつむいている人はいなかった。
私もマレーシアから戻っても数日間は遠赤外線効果みたいに身体も心もポカポカしていたし、旅の高揚感を置いても、心が力強くなって、太陽の力は確実にあると感じた。
「ここ初めてですか?今日はSOUL, R&B, BLUESを演奏するんですが、いいですか?ミュージックチャージ2800円かかりますが。」
「いいですよ。」先にチャージだけ支払うシステム。
店員さん3人、めっちゃニコニコしていた。謎の親しみ感?アットホーム。一番前の席に案内されて、メニューを開く。スタッフの人は、みんなニッコニコだ。なんかしゃべりたそうに、ニッコニコだ。不思議だった。
チップスとほうじ茶をオーダー。街の通りが気になっていて、ここはノンアルコールで通そうと思っていた。ひとり旅なので、何かあっても対処できるようにという少しの緊張感と余裕を持っておきたかった。慎重に。お酒は、ホテルの部屋で飲もう。
反対側の最前列の席に、談笑している男女。女性は、金髪のドレッドヘア、褐色の肌、ワンショルダーのタイトなミニの赤いワンピース。
あの人が今日のシンガーさんかな、歌うまそう~、かっこよさそう~。ワクワクして待っていたが、待てど暮らせど始まらず、結局始まったのは、30分押しの21時。
バンドがセッティングしている。各場所に「ころがし」と呼ばれる、演奏者が自分の音を聞くためのスピーカーがあった。照明も沢山あった。良い設備。いい音で聴けそう。
席を立って出てきたのは、シンガーと思っていた金髪ドレッドの女性ではなく、その隣にいた男性だった。金髪の女性ではなかった。私は心の中で、吉本新喜劇ばりにズッコケた。あえて関西弁で言わせてもらうなら「うたえへんのかーい!!!」だ。1人なので、妄想して一人ツッコミで終わり。
何はともあれ演奏が始まった。
ギターボーカル:インド系
キーボード、シンセベース、ボーカル:アフリカ系
サックス: 中華系
カホーン: 西ヨーロッパ系?
多民族のバンドさん。
演奏曲は、SOUL, R&B, BLUESという、ど真ん中ではなくて、ボブディランとか色々やっていて、マッタリ・メロー・POPなおしゃれサウンドでした。
アフリカ系の方は、どこでもいい声で上手いなぁ。
私達日本人に独特のノリがあるように、それぞれの民族特有のリズムの感じがあり、それを1つのバンド内で見る事が出来て興味深かった。
1曲目から常連さんやお客さんやスタッフが声援で盛り上げようという感じが、不思議な感じだったな。仲間意識なのかな。
音響はかなり深いリバーブがかかっていた。これがここの人たちの好みなのかな。見知らぬ国なので、いちいち観察しては興味深かった。
演奏は45分で終わった。セカンドセットがあるそうだったけど、早々に失礼しようと最初から決めていた。
スタッフの男の子が、ニコニコしながら、私の席にきて、
「フルーツいかがですか?」と言ってきたので、
「お会計いいですか?」といったら、
「あと1セット見てってくださいよ、あと1セットだけ」と言ってきたから「いや、ごめんなさい、お会計で」と言ったら、暗い表情で帰っていった。
次のセットの直前ぐらいまでいようと思っていたけど、雲行きが怪しくなってしまったので、もう席を立とうと思いフロントへ。
フロントの人に
「お会計お願いします」というと、今度はフロントのスタッフの表情が、暗くなった。さっきのスタッフの男の子が、
「あと1時間だけ、あと1時間だけだから、お願い」みたいにもう一度言ってきた。今度は、最初に接客してくれたロングヘアの女性が、
「なんか演奏良くなかったですか?」と言ってきたので、
「演奏は素晴らしかったですよ!」と親指をたてながら、目いっぱい大げさにいった。
「それなら良かった」と言っていた。
本当は、疲れているのでとか、いろいろ言い訳の言葉は用意していたけど、なんか押しの強さに、あまりお世辞を言う気になれなかった。カードを切ってもらい、レシートをもらう間、何とも言えない暗いムード、感じは悪くなかったけど、見たことないぐらい、あからさまに落ち込むスタッフさん達。
同業者なので、分かるよ、分かるよ。ここの人たちは、優しいときも、落ち込むときも、わかりやすい人たちだな。
階段をおりて扉を開けてお店から脱出。軽く開放感。
(つづく)
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