【旅行記】マレーシア・クアラルンプールひとり旅10~MAYAホテル→Grab→KLIA2→羽田→電車→帰宅~
人生初のひとり海外旅でマレーシアに行ってきました。
この旅、実行に移すまでは、
それは「何か高い壁を越えなければいけないもの」、または「何かの扉を開くもの」と言うイメージだった。
旅を終えてみた今は、
壁も扉もなく、それは「緩やかなスロープ」をゆっくり歩いたイメージだった。
何か未知のものに飛び込む時、いざやってみるとそんなものかも知れない。
旅の最終日にも、優しいマレーシアの方のお陰で嬉しい日になった!
旅の始まりはここから↓
【空港へ。Grabでドライバーさんと話した】
空港へは、Grab、電車、高速バスの行き方があったのだけど、3日前の到着時に迷ってしまって不安だったので、大人しくGrabで真っすぐ空港に連れて行ってもらうことにした。
道が混むことだけが心配だったので、必要な時間より2時間余裕をもってホテルを出発した。
Grabを呼ぶ。
ホテルのメインエントランスへはGrabの駐車の指定ができない、エントランスはタクシーが使うからGrabは入れないってことに形式上はなっているんだろう。
これがいつも、どこで待つのか、軽い混乱を生んでいたが、その場の写真と撮ってUPするという方法にしてからは、行き違いがなくなった。
目当ての車の位置情報が近づいてきたが、ホテルに止まれず、一旦通り過ぎてしまった。
しばらくして、着いたというがどこにもいなかったため、不安になりドライバーさんに電話した。この旅でドライバーさんとの電話は2回目。
こういう時のとっさの英語は、あせる。
「ハロー。私は、ホテルの前に立ってるのですが、あなたはどこにいますか?」
「もう来てるよ、後ろ」と言っていたので、振り返ると、エントランスに車が止まっていた。
インド系の方のGrabに乗った。
D:「どっからきたの?」
私:「日本。」
D:「1人で?」
私:「そう。」
昨日の中華系のドライバーさんがマレーシア出身じゃなかったので、このインドの人はどこの人なんだろうと思って、
「どれぐらいマレーシアに住んでるの?」と聞いてみたら、
「僕は、市民だよ。見てよ僕の顔、インド系だよ、肌はちょっと黒くて、でも腕の内側は白いから、2色だね」
あ、そうよねと思って、変な事を聞いた私も私だけど、返答も不思議な返答で面白かった。
D:「どうして1人で来たの?」
私:「1人で旅行するチャレンジしてる。」
D:「今度来たら、僕がいいところを沢山案内してあげるよ。あ、もちろん変な意味じゃなくて、友達としてだよ。」
私:「あ、ありがとう。」
D:「バトゥー洞窟は行った?」
私:「行かなかった。」
D:「どうして行かなかったの?すごくいいのに。」
私:「行きたかったけど、ちょっと遠いから今回はやめた。」
発音のクセがとても強かったから聞き取りに苦労した。
やっぱりインド系の人はヒンズー教のお寺を勧めてくるんだな。
D:「ドリアン食べた?」
私:「食べてない。匂いがすごいんでしょ?」
D:「いや、ちょっとはそうだけど、甘くてすごく美味しいから食べた方がいいよ!」
私:「チョコレートのドリアンのは食べた事あるけど、すごい匂いだったよ!」
D:「チョコレートとかになると、味を大げさにしてるから不味いんだよ。本物は美味しいよ〜」
D:「お酒飲むの?」
私:「飲むよ。」
D:「バトゥ洞窟の周りは、お酒いっぱい売ってるよ。みんな飲んでるよ~」
私:「へぇ~。でも、マレーシア、お酒高いね~」
D:「この市を出たら全然安いよ!」
初耳。
D:「今度来たら、市外でお酒飲めるところに案内するよ、そこでお酒買い込んでいけばいいよ。ご飯食べるところもいいとこ教えるよ。あと、ロープ―ウェイにのっていくいい所があるんだよ~。教えても、皆んな行かないんだけど。僕は観光のガイドが好きなんだよ。」
今までのオンライン英会話でインド系の人は、最初に自分の売り込みから入る会話の形式の人が多いような印象で、この方も例にもれずで、あまり驚かなかった。
D:「あとマッサージも有名だよ。いいとこあるんだよ~。」
私:「へぇ~。」
D:「自分は、いつも運転していて、身体が凝るんだよね~。そんな時、マッサージに行くと本当に気持ちいいんだよ~。」
私:「いいね~。」
D:「日本にもマッサージある?」
私:「あるよ~。色んなタイプのマッサージがあるよ。私は、マッサージより、大きなボールの上に座ってストレッチするのが好きかな。おすすめだよ。」
D:「僕の叔父さんがマッサージの仕事をしていて、いいオイルがあるっていってもらったんだよね~ マッサージの仕方も教えてもらって~気持ちいいよ~」
高速道路で運転しながら、スマホの画面でそのオイルを検索して見せてくる。もしかしてオイルを私に売ろうとしてるのか?と思ったけど違った笑
D:「マッサージもやる人によってうまい下手があるから~」
マッサージの話題、長めだなぁ~と、思って聞いていたら、話が5巡目ぐらいに入ったので、あ、話すことないんだ、、と、やっと私も気付いて、
彼の出身地、実家へはどれぐらいの頻度で帰っているのか、1人暮らしなら、普段料理してるのかとか、聞くと、彼は独身で、彼のお母さんがケータリングのお仕事をしていて、子供のころからそれを手伝っていたから、料理は一通りできるよ。カレーもスパイスから作るよと言っていた。
「自炊が健康に一番いいよね~、外食したら、高いし、塩分多いし~」といったら、すごく同意していた。
「あなたの未来のお嫁さんは幸せね」って言ったら、どうかなぁ~というリアクションだった。私のことも聞かれて、
私は、結婚していて夫は11歳年上でという話をしたら、
「今度は、旦那さんと一緒に来てよ。What's up で連絡してよ。ところで、旦那さん歩けるの?あなたは旅行してまわるってパワフルだね~30代に見えるよ~」と言っていて、
「本当に~??サンキューサンキュー」とふざけて答えた。
1時間の間、ちょっとずつ色々話した。彼の部屋の内装の写真まで見せてくれた。笑 センスの良い色合いの部屋だった。
D:「ところで飛行機何時?」
私:「2時半。」
D:「早すぎない?」
私:「渋滞すると思って。」
D:「渋滞の時間はすぎたよ。」
私:「昨日渋滞してたから。」
D:「木曜日は渋滞の日だから。今日は大丈夫。朝ごはん食べた?」
私:「食べた」
ホテルを出て1時間。空港到着。早すぎた。笑
結局、連絡先のメモは渡してこず、ちょっと内気なのかなぁという印象で、TAKE CARE!!と別れた。
ちょっと変わってるけど、親切な優しい人だった。
彼に幸あれ!!!
【クアラルンプール国際空港】
さあ、空港についてしまった。早く着きすぎたので、どう時間をすごそうか。あとは、飛行機に乗って帰るだけだ。と思ったら、マレーシアは、まだ私に感動をくれた。
もう少し、お土産を買いたかったので、ウロウロさがして、お店の店頭に、キーホルダーや、手提げ袋や、これぞクアラルンプールというデザインのものが沢山あるお店を見つけた。
よしよし、ここで買おう。キーホルダーを2つ選んで、レジへ。もう現金は残り100円ほど。クレジットカードで支払おうとしたが、レジの画面にクレカをタッチするタイプで、差し込むクレカは使えないと断られた。
あーーーー、最後の最後に、とおもって、
「Grab Pay いけますか?」
「大丈夫ですよ」
「これ使うの初めてなので、どうやってやったらいいですか?」
ここをおして、ここをおして、
ここにきて、ワンタイムパスワード3回失敗して、画面フリーズして、戻して、チャージして、教えてもらいながら、設定に5分ぐらいかかってしまった。
「ごめんなさい~。」といいながら、焦る私とは逆に、その人は、めっちゃ気長に、全くイライラする様子もなく、全然、めっちゃ穏やかに、普通に、本当に普通に待っている。
できた!!!
「本当に、ありがとう!!! ごめんなさーい!!」
苦労の結晶のキーホルダー2つを握りしめてお店を後にした。
この苦労して買ったキーホルダーは、今回の旅を深い理解で許してくれて、心配しながら待ってくれている夫にあげようと思う。
マレーシアの人は、日本人の想像をはるかに超える、素晴らしい気質を持っている。気長、優しい、親切、素朴、他人を気にしない、声が大きい、笑顔が素敵、旅で出会って親切にして下さった人々に感動が止まらまかった。素敵すぎた。
おかげで良い旅になりました。
心から、行って良かった。
【日本到着】
エアアジア、帰りは窓側の座席だった。3列シートなのでトイレに行くときはちょっと大変だなぁと思って、誰かが立つタイミングで必ず立とうと決めていた。
ラッキーなことに、通路側の席の人が一人いなかった。これだけで随分気持ちが楽だった。Netflixでダウンロードした動画をみながら、7時間は苦にならなかった。
日本に到着。LCCは随分、空港内で長い距離歩く。マレーシアでも羽田でも相当良い運動になった。初LCCだったけれど、行きは深夜発の早朝着と、帰りは昼発、夜着。
時間も含めて、とくに不都合はなかったので、次回も利用しようと思う。
税関を通過して、電車に乗り、近場の駅まで夫が車で迎えに来てくれた。
この旅最後のGrabは夫だった。(そう自分で言っていた)
いやぁ、何度も書くけれど、良く許してくれたなと思う。これから、ずっとこのことを感謝すると思う。
【マレーシア・クアラルンプールひとり旅を終えて思うこと。】
今まで、こんなに現地の方と話せた旅行はあっただろうかと回想している。
行く前にイメージしていたのは、現地の人と話すのは道を聞く時ぐらいで、あとは、ひたすら観光をして、旅行の段取りを無事遂行し、黙々と帰ってこれたらそれでいいぐらいに、そんな程度に思っていた。
旅行に行くたび、色んな旅行記を読んでは、なぜそんなに色んな楽しい出来事があるのか、不思議だった。
今回は、私が一人だったからなのか、嬉しい交流がどの場所でもあった。きっとマレーシアの人が優しくて親切だからというのが一番の理由だろうけど。
この春から具体的に考え始めた旅行。以前から漠然と、バックパッカーみたいなことに興味があり、でも女性のひとり旅は危険と思いなんとなく諦めていたことの一つだった。それに結婚しているし、行くなら夫婦でなのかなとか。
私は歌の発音をクリアーにするために、オンライン英会話を足掛け8~9年やっているのだけど、自分の言葉で色んな国の方と話すことが思いの他楽しくて、近年は練習というより、自分の楽しみの一つになっていた。
人種が違っても人間ってみんな同じだなぁとより親近感を感じたことと、
英会話を通じて、見聞きしたことを実際に足を運んで見てみたいという気持ちがわいていた。そこからは今回の旅行までは自然の流れで具体化していった次第。
でも、私が一人でマレーシアに行こうと思い、
自信をもって行けると思ったのは、
沢山のYOUTUBEやSNSを見ての事だし、
私が英語でコミュニケーション出来たのも、オンライン英会話のおかげだし、
現地でスムーズに過ごせたのは、スマホのおかげだし、
家族との連絡も国際電話がタダで出来るわけで、より安く、より早く、膨大な情報にアクセスできる今日だからこそ実現した旅行だったと思う。
昔より、随分、海外へ行くことのハードルが下がったのだと思う。
マレーシアに行って、沢山の事を感じて、それをひとつづつ逃したくなく、忘れたくなく、帰ってきて3週間、ずっとそのことを考えている。
家でも、私は考えを整理しながら沢山会話をし、夫はすでに自分も行った気になっているようだ。
今回は、初めての土地で、文化的なこと、歴史的な事、宗教の事、英語の事、海外の人の発声、優しさとは、親切にする事、される事、多くの民族が仲良く共存することなどについて、見聞きしたことで、自分の常識が変わるような発見を沢山した。
これからもっと考えを整理して、私も、人も自分も認め尊重し、許し、優しくなれるように努力したいと思う。
いやぁ~、最高の旅になりました。
感謝。
(おわり)
以上、長くお読みいただきありがとうございました!!
これから旅行に出られる方はどうぞお気をつけて!☺️
楽曲を配信リリースしております☺↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?