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雀荘思い出話3。

ちょっと昔の雀荘シリーズです。
例によってセンシティブな内容を含みます。
これはフィクションです。ええ。


さて、10年くらい前、都内のある駅の前に、〇ートルという雀荘があったんですよ。
なんか窓にカブトムシの絵が書いてあって、とっても和やかでポップな外観なんですね。

で、レートは1-1-2東風戦と、入口に表記があります。

まあたいしたことはないですよね。ちょろっと遊ぶにはお手頃なんじゃないでしょうか。

雰囲気も良さそうですし、ぜひ行ってみたいと思ってたんですよ。


で、財布に3万くらいあったときに、時間つぶしで突撃してみたんです。
まあお金は余裕でしょう。

店に入ると、中年のサラリーマンと中国人らしい年配の女性がワン入りで打っています。

メンバーは立ち番含め、全員私より年上のおっさんです。
圧倒的な場末感です。

カブトムシはいったい何なんでしょうね。

そして、こういう店にありがちな、「なんとなくのルール説明」を受けて、適当に卓に入ります。

赤は4枚、チップ500円、トビ500円、ポッチあり・・・などなどまあ普通です。

で、席に座るじゃないですか。

すると同卓の店員が言います。

「あ、そういえばこれはワレメです」

な ん だ っ て ? ? ? ? ?


あーハイハイ、ワレメの東風戦ワンツーね。

目の前の山が割れてる人が、アガリも支払いも倍になるやつです。

確かにただのワンツーは安いよね。これはちょっと面白いかもしれないな。

「わかりましたー」

と言って、まあ打ち始めました。


すると対面の中国おばさんが早々にリーチをします。

おばさんがワレメです。

ほどなくおばさんがツモ。リーヅモ赤赤です。

おおこれ満貫が倍満か、と思って南家の私は4000点と1000円を支払います。

するとおばさんが叫びました。

「タリナイヨ!オイ!」

見ると他家は2000円を放り投げてるではありませんか。


祝 儀 も 倍 か よ ! ! ! ! ! 

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