木原浩一の姿に思う、後進たちへのメッセージ
(会報コラム「ボーダーライン」第11号/2023.4)
第21期雀竜位戦、A級1日目の対局が20231月21日(土)に配信された。
対局者には私の同期入会である木原浩一がいて、私は解説。
木原は今年51歳だ。
試合前、ゴホゴホ・・・とわざとらしく咳き込んで年齢をアピールしていた。
しかし特に笑いごとでもなく、知らぬ間に本当にお互い歳を取っている。
誰にだって、老いは来る。
衰えることと、蓄積すること。
そのバランスが私たちをどう支えて行くのか。
多くの人たちはまだ、意識する必要などないけれど。
さて初戦の南家、木原。
ドラは1mでこの手牌。4巡目に上家の親に切られた1sをスルーしている。
私などはジュンチャン三色ドラ1でマンガンだーと喜んで鳴いて、56mと落としてそうだ。
木原は自力でペン3pを引き入れてイーシャンテン。
ではここでついに56m落としか。
チーテンのマンガンは逃したくないだろう。
しかし木原は打8m。
ペンチャンを払ってリャンメンリャンメンのイーシャンテンに取る。
夢がねえな・・・枯れたジジィだ・・・などと思っていると、
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