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「重版出来」読む02 編集者が作家を「育てる」というのはどういうことか
この作品は編集者が主役の作品だから当然編集者すごいってなりがちなんだけれど、それ以上に「マンガ家」「作家」というものがどれだけどれだけ大変な仕事かというのが伝わってくるのがいいですね。
作家を神としてではなく、欠点も多くむしろメンタルは人より弱いくらいの「等身大の普通の人間」として描き、そんな普通の人が「すごいことを成し遂げる」ためにこれだけ頑張ってるというのをしっかり描いている。
だからこそ、周りの人間も支えたくなるのだ、というリスペクトの源泉みたいなところが描かれててとても良いです。
編集者は「作者が描きたくないものでも必要であれば描かせる」ことが出来ないと意味がない
マンガ家に自由に描かせてどうする!
描きたいシーンしか描かないぞ。
描きたくないような地味なコマを重ねて重ねて、
やっと辿り着くのが物語だよ。
これをやりたがらない人が、すごい作品を見て「才能」で片付けちゃうことが結構あるけど、実際はつらいことでも必死に積み重ねてやってるのよな。
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なにかがわかりたい、何かを言いたいことがあったとしてそういう時に自分で途中の面倒くさいところをヤリたがらない。手抜きして「あとはわかってくれよ」と察してちゃん。それでいて「分かってくれないのはひどい」「もっと優しくして自分にやる気を出させてくれ」という。
守って、育てて、育ったら今度は甘やかさない
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嫌われるのを恐れずに、いうべきことは言わないといけない。でも、そのためにも「信頼」を積み重ねていかないといけない。
信頼関係を重ねずにこれを言ってもただの暴言マシーンであり、だからこそ昔からマンガ家が編集者を恨んで告発するみたいなことがよく起きるんだろうなと思う。
本人が描けるものを描いてもらうだけなら編集者はただの事務員。本人が描けると思っていないものを描かせるところまで持っていけるかが勝負
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他の作家に嫉妬して、その時に認めないでけなすだけの人と、技を盗もうとする人はぜんぜん違う
負けず嫌いはスタート地点で、そこからどうするかが大事。
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