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自分の20年以上の時間が一気に報われたような圧倒的多幸感を感じた……「EVE rebirth terror」感想

今更ですが「Eve rebirth terror」をプレイしました。


この作品、とんでもないことをやりやがった!


原作者が亡くなったあと、原作に最大の敬意を持って行われた暴挙!

でも、私にとっては

20年以上ずっとファンを縛り続けてきた呪いを終わらせてくれた救済の作品となりました。

正直私の中ではシン・エヴァンゲリオンを越える衝撃でした。


もしあなたがeve burst errorという作品をプレイして涙した経験がある人であれば、今更と言わずに、ほんとにプレイしてほしい。

以上です。


※本作品の直接のネタバレは禁止されているので、ぼやかした書き方をします。でもプレイしたことある人は多分なんとなく雰囲気で伝わっちゃうと思います。プレイしたことある人は、できればここから先を読まずにダサまれたと思ってプレイしてください


1995年に発売された「鬼畜王ランス」というゲームにおいて物語中で絶対に救うことができないヒロインとして「シーラ」というキャラクターがいました。


この作品が出た19年後、「ランス9」において、シーラがランスによって救われる展開が描かれた時は本当にうれしかった。もう本当に感無量としか言いようがないものでした。

思い入れが強すぎて彼女の最終エピソード見た時、結構ガチで泣いてしまったのを思い出します。


同じように1995年にリリースされた「Eve burst error」というゲームに御堂真弥子というキャラクターがいました

この作品におけるヒロイン「御堂真弥子」は
私が人生で初めてプレイしたADV(ギャルゲー)なのですが、
私に強烈なトラウマを与えたキャラクタでした。

彼女もまた、「絶対に救うことができない」ヒロインでした。


私がプレイしたのはSS版ですが、彼女の最期の姿はずっと自分の心に棘のように刺さり続けてきました。

ファンとして、どうしても彼女が救われる展開が見たいと思っていましたし、その後出た続編でも、二人の主人公は彼女を救おうとしていました。

しかし、いろんなシリーズ作品が出ましたが、どうしても彼女を救うルートに到達することはなかった。


それどころか、過去編へ飛んだり、いろいろと迷走を続けたEVEのシリーズはいつの間にか「オワコン」になっていました。


それでも信じて新作が出るたびにプレイしていたのですが……


そして原作発売から20年後、ついに原作者が亡くなり、楽曲担当の方もなくなり、希望はついえたかのように思っていました……


このニュースを聞いたとき、作者様の冥福を祈りつつ、ああ、もう一生彼女が救われる展開を見ることはできないのかと悲しい気持ちになったものです。

グインサーガや、皇国の守護者、ベルセルクのファンの方々も同じような気持ちになったことだろうと思います。

一方で、EVEシリーズそのものの迷走ぶりは本当にひどく、
これ以上期待するのがつらいという気持ちもあったので
「これでもうあきらめられる」と少し安堵の気持ちにも覚えました。


ところが、2019年に発売された「EVE REBIRTH TERROR」が、全く期待していなかったけど実はとんでもないことをやってくれてました

このゲーム、発売直後に買ってたんですが、正直「どうせだめだろうなあ」と思っておりもう期待を裏切られるのがつらくて全然プレイしてませんでした。


ただ、なんとなく最近になって昔のPVを見て、懐かしくなってやってみたら

……これが本当に面白かった。

オリジナルのburst errorの雰囲気に近く、とても懐かしい気持ちでプレイできました。

今となってはこのシステムはいろいろと効率が悪くウケが悪いのでしょう。

私も久々すぎて序盤はイライラしながらプレイしてました。

しかし、製作者さまは極力オリジナルの雰囲気を再現するように作ってくれていたのでしょう。

オリジナルに登場するキャラクターの関係者が多数登場する展開も、完全にファンのために作ってくれてるのを強く感じました。


ストーリーも非常によくできていて、さすがにオリジナルには及ばないとは言え、ワクワクしながらプレイすることが出来ました。


タイトルのRebirth ”Terror”ってそういう意味かああああああ!

しかし本作のクライマックスは、メインシナリオのストーリーがすべて片付いた後にありました。

全く期待してなかったのですが、私が20年以上ずっと待ち続けてきた「約束」の展開がそこにありました。

まったく前情報なしでプレイしていたし、作中でもあえて意識させないように意識的に描かれていたので完全に不意打ちでした。


メインの物語が終わって「まあまあ良かった」「これなら続編にも期待できそうだ」くらいに思ってたところに

いきなりえげつないものを放り込まれて誇張じゃなく胸が苦しくなりました。

焦る気持ちでボタン連打しまくりました。

そして、とどめの1枚絵が描かれた時に。


完全に涙腺崩壊。 


あえて演出は抑えめで、すごいあっさり描かれてたのにガチ泣きしてしまいました。


100%のハッピーエンドではないですが、私たちプレイヤーも、作中の二人の主人公もずっと願い続けてきたゴールに、ついにたどり着いていたのです。

製作者さん、ありがとう……本当にありがとう……。


誰が何と言おうと私はこの展開を支持する!

普通に考えれば、原作者が亡くなった後に、原作者でない人たちがこの展開を描くのは冒涜になるかもしれません。

でも、このシーン以外にもいろんな点で

「オリジナルのEve burst error」を終わらせるという意気込みがいたるところに描かれており、

ちゃんと天城小次郎も北条まりなも私の知ってる二人だったように感じられました。

その上で、とどめにこのシーンが来たので、他の人が何と言おうと、私はこのシーンに強く納得しているし肯定したいと思っています。

マジでこの後しばらく何回も見直して泣くと思います。

というわけで、eve burst errorをプレイしたことある人、全員にプレイしてほしい

多分、当時プレイしたことがある人以外には全く伝わらないと思いますが、

もし過去にeve burst errorをプレイして心に棘が残り続けていた私のような人がいたら絶対にプレイしてほしい。


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