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「平気でうそをつく人たち~邪悪と虚偽の心理学~」:藤田孝典さんの事例

藤田さんはこの件に限らず、何度もエビデンスなしで自説を展開し、そしてそのあとエビデンス付きで否定されても決して自分の否を認めず、またほとぼりが冷めたらその自説を主張するということを繰り返しています。

世間一般では「デマ」と呼ばれるものですが、なぜかこの人はその「いわゆるデマ」を流し続け、それについて反省もせず、そして、一部の人は彼の言うことを懲りずにRTし続けます。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

「人間はおろかだから」のひとことで済ませてもよいのですが、これについては専門家による研究があるのでそちらを紹介したいと思います。


邪悪と虚偽の心理学~平気でうそをつく人には特徴がある~

なぜ藤田孝典さんは専門家から誤りを指摘されてもなお自分の否を認めることができないのか。その答えのヒントになりそうな本がこちらです。


この本は、「一見悪人には見えないが、それゆえに実は誰よりも危険な"邪悪さ"を持っている人たち=ポリコレ的な主張を繰り返すが実際は嘘ばかりついている人たち」について研究した本です。いわゆる「ソシオパス」という概念の先駆けとなった本です。
発売当初はそれほど注目されなかったそうですが、Twitterなどでポリコレ勢が猛威を振るい、そしてその問題点がどんどん可視化されて行っている今、価値が高まってきています。皆さんもぜひご一読を。

先に要点だけまとめると、邪悪な人には以下の6つの特徴があります

キーワード1 定常性・絶対性(絶えずそうすること) =一切学習しない
キーワード2 他者攻撃性とその目的 =自分自身の欠陥を直視するかわりに他人を攻撃する。
キーワード3 良心の欠如やメタ認知能力の欠如状態「ではない」こと =悪いとわかっていてやっている
キーワード4 粉飾(自己正当化)行為の回数が非常に多い =自分で自分を持ち上げる発言が多い
キーワード5 承認欲求や自己顕示欲という言葉では説明がつかない「悪性のナルシシズム
キーワード6 自由意志、自己統制感覚への異常なこだわり =釣り宣言や効いてないアピールを必ずやる

幸いなことに藤田さんは非常に目立ちたがり屋なので、彼の発言はたくさん残っており、これらのキーワードについて検証をすることができるでしょう。
①彼は「常に」②他者を攻撃する形で発言をし③誤りを指摘されてもそれを認めず④他人を攻撃しつつ自分を持ち上げる発言が多い、など当てはまる要素が強そうだなというのはパッと見ただけでわかりますね。

しかし重要なのは「なぜ」このような行為をするかです。この部分を考えてみましょう。

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