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ゴルディロックス相場とは何か

ゴルディロックス相場についてあまり定義を理解せずに「なんか株価上がるやつでしょ」と思っている人が結構多そうなので一度確認しておきましょ。

ゴルディロックス相場というのは一行でいうと「Vixが下がりながら株が上がり続ける相場」の事です。ここまではわかる。

しかし問題なのは「なんでVixが下がり続けるのか」ですよね。

これはVixを「恐怖指数」として暗記しているだけだと理解ができないやつです。

今年の3月には金融不安がありましたが、それでもゴルディロックス相場は解除されませんでした。Vix相場の時も、利上げはずっと続いてましたし長期金利も緩やかに上昇を続けてました。「不確実要素がないから」だけでは全然説明にならない。


これについては、岡崎さんのマーケットディーパーで説明されている通りです。


ゴルディロックス相場とは結局どういうことなのか

ゴルディロックス相場というのは、「不安要素がない」のではなく「コンタンゴトレードがあまりに強力すぎる」からデリバティブの世界がこれをベースとして動いているということにすぎない。


実は、アメリカは2022年10月からはゴルディロックス相場に入っているんですね。2023年3月のショックもそれを覆すことができなかった。
そのくらい、今の秩序はこれをVix売りを中心に動いています。

アメリカは2022年10月からずっとゴルディロックス相場になっている


なぜか。それは「Vixカーブ」が正常に保たれているために、「コンタンゴトレード」が有効に機能してしまうからです。

この図式が崩れない限り、デリバティブでVix先物で現在から遠いところを売って、Vix直近を買う(コンタンゴトレード)だけで鞘取りで儲かる


最近この図式が崩れたのはコロナショックの時だけで、これ以外の時は基本的にVixショートが有効に機能する。


これこそがゴルディロックス相場であって、「相場の恐怖の度合い」とは何の関係もないんですね。 「コンタンゴトレード」によって「Vixショートが優位」だからゴルディロックス相場になるということです。

結局、Vixが長期的に上昇しない限りはずっと強いということになります。


ゴルディロックス相場が崩れるのはどういう時か



では、ここから先はどうなるのか。やはりいつかVixショックになるのか?

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