流血女神伝コミック版、やっぱりめちゃくちゃ面白い!

さっそく買って読んでます。

小野不由美さんの『十二国記』、茅田砂子さんの『デルフィニア戦記』、上橋菜穂子《守り人》と並び四大ファンタジー小説として挙げる人もいるほどの超傑作です。大学生の時に夢中になって読んだなあ……途中で一次刊行がストップして泣きそうになりましたが、無事完結しています。


これを言うとかえって読みたくなる人いるかもしれませがあえていうと「女性の成長と戦いを描いた作品」という面で見ても非常にレベルが高いです。フェミニズムに興味がある人はこの作品は絶対に読んだ方がいい。

「カルバニア物語」「コルセットに翼」「流血女神伝」は今のネットで叫ばれているようななんちゃってクソフェミと違い、男性が読んでも女性に敬意を抱かされるような、圧倒的な作品です。
でも「しばき隊」ではなく、女性自身が自立した存在として描かれているこういう作品が「格好いい女性」として支持される世の中であってほしいと思っています。


大まかな世界観

タイアス神の加護で守られているが、同時に「ザカリア流血女神」によって呪われている世界。そんな中、ザカリア女神の呪いで世界に波乱が巻き起こりはじめる。

一人の平凡な少女「カリエ」は辺境の村で過ごす何も知らぬ平凡な娘であったが、とあることから呪いがもたらす騒乱の真っただ中に放り込まれる。

彼女は生き延びるために必死で考えて、行動する。そんな彼女の行動が世界に予想外の変化を巻き起こしていく・・・という壮大な大河ストーリーです。



最初の「帝国の娘」編はまだ普通ですがその最後で皆さん「エエエエエ!」って驚くことになると思います。

なろうで人気となってNHKアニメ化もされた「本好きの下剋上」という作品がありますが、本作品は「本好き~」のさらに上位互換の作品となっています。そんな中でおそらく作者さんかなり強い影響を受けているはず。

チート能力なし。世界の残酷さはこちらの方が上。そんな中でどうやって彼女が生き延びていくのかをぜひお楽しみください。


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