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【★5級】「やる気なんかありません」 ヤサシイ世界のつくりかた、という作品が好きな私にめちゃくちゃ刺さる作品だった…
twitterでらすねさんがおすすめしてたので読む。
めちゃくちゃ面白いな。最新話まで一気に読んでしまったよ……。
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あんまり正確ではないけれど、初期の「わたしがモテないのはどう考えてもお前らが悪い」を男主人公にして物語作ろうとするとこうなるのかなって思いながら読んでる。 もう一つ別の作品を例に出すと「顔がこの世に向いてない」という作品を思い出す。この作品の場合は「心がこの世に向いてない」という感じか
「わたモテ」の主人公は臆病ゆえに空回りしているだけで向上心もあるし、何よりも世界が彼女にとてもやさしい。だからかみ合いさえすればうまくいくというか行き過ぎるくらいになってるよね今。
それに対してこちらの主人公は、世界がそんなに優しくない。というかめちゃくちゃ厳しい。
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主人公は子供のころに父親が死んでおり片親に育てられている。当然母親には気を遣わせたくないがそれでかえって関係がぎくしゃくしている。学校でも他人に心が開けずあまり親しい友達がいなかったから、孤立したところをいじめられっ子に目をつけられてしまう。
そういうわかりやすい要素を抜きにしても主人公はどうにも他人と比べて要領が悪い。そのせいで「本来はまじめな性格で、まともに生きようとしたのに世界から拒絶されてしまった」ように感じて心が折れてしまっている。
ヒロインもいないから「湯上くんには友達がいない」とも違う。
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得意なことで頑張ろうとしても周りからウザがられ、できないことを頑張ろうとしても当然上達しない。助けを求めるのもへたくそ。
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何をやっても八方ふさがりという感覚で、頑張ろうとすること自体が怖くなってしまう。また挫折を味わってしまうから。
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気まぐれにいじめられっ子を助けてみても、そのいじめられっ子にすら劣等感を覚えてしまう始末。
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この辺りまでは私と同じだなーって思いながら読んでたんだけど
3話の後半で彼はすごい思い切ったことをやる。
「これは実験だ。結果はわからない。へたをしたらしぬかもしれない。
望むところだよ。
どうせ今の俺には何もない。
だったら今このクソどもに俺自信をくれてやる
誰も教えてくれないなら、この身をもって知ってやる」
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具体的にどういうことをやってるかはぜひ読んで確かめてほしい。無料です
世間一般の共感を拒否しながら、自分なりに生きるために一人で戦う
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基本的に負けが確定している戦いです。
本人が何よりもそれをよくわかっている。
それでも、思いっきり戦うことがこの主人公にとっては救いになっているようです。
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ちなみに仲間が全くいないわけではないのだが
そのあたり主人公が気づくのはまだだいぶ先になりそう。
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いやまぁ無理でしょこれは。
ここからの展開もよいよね。
この物語の後が「やさしいセカイのつくり方」のような展開になるといいなあ…
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いろいろ端折るけど、最新話まで読んでこの作品は、ワタモテでも湯上くんでもなく「やさしいセカイのつくりかた」に似てるんだなってわかった。
私この作品めちゃくちゃ好きなんだよね…「インスタントバレット」級に好きなので、もっと多くの人に読んでもらいたい。
この作者さん、上の1作品だけ出してそのあと10年間音沙汰なかったんだけど、今見たら10年ぶりに新作出してた!!!!うれしい!!!これも読む!
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