なぜ未だにイケハヤさんを信じる人がいるのかについて理解するには「情報占有率」という言葉を知っておくと便利
はてなの人がこの記事を読んだ結果だいたいこういう感想を持つと思います。
「なぜ未だにイケハヤを信じる人がいるのか」
「なぜこんな怪しいものに大金を投入できる人がいるのか」
・なんで換金できないメダルゲームに本気になれるのかわからん
・こんなもんお勧めしておいて「投資は自己責任」とか「暴落は自分のせいじゃない」とか情報発信者としての矜持が微塵もない。大変な金額をぶち込んだ人がいたら、とんでもない怨恨が生まれそうで恐ろしい。
でもね、そうやってイケハヤさんやその信者をバカにしてれば済むような話でもないんですよこれって。
というわけで、需要ないかもしれないけど「イケダハヤトさんを信じる人が誕生するメカニズム」を説明してみますね。
大前提① 一般の人が「中身が理解できないものを買うのは当たり前」です。みんな自分が思ってるより自分が買ってるものの中身のことをわかってません
最近一般人でも投資信託、インデックス投資をはてな内でも普通にやってる人が目立つようになってきてますが。
あの人たち、対して投信の中身なんか理解してないでしょ。
そんなもんですよ。
それでもなんで問題が起きないかというと、
投信は「知らず知らずのうちに」法律その他がある程度守ってくれるからです。金融商品ってのはいろんな制約があって「露骨な詐欺」がやりにくくなってるわけです。(かんぽとか郵政が老人相手にやらかしてニュースになっ足りしてますけど)
でも、暗号資産の世界はそういうルールによる縛りが全然ないんですよ。
大前提② 仮想通貨の世界ではイケダハヤトさんみたいな煽りは普通ですしそれを取り締まる法律も何もありません。自己責任の世界なのでもっとえぐい人もたくさんいます
仮想通貨の世界はそういう「よくわからずにリスク資産を買ってしまう人」を守るための法律が全く追いついてないです。というか守る気もないでしょう。
騙し放題、煽り放題、はめ込みし放題です。すべてが自己責任なんです。
だからこそアホみたいな値動きをするし、そこに儲けるチャンスがあるし、イケダハヤトさんみたいなタイプの人が大手を振って活動できてるわけです。誰もが誰かをハメて自分だけが儲けようとしてる世界です。
元々全体が右肩上がりになって皆が幸せになれる世界ではないし、「騙された被害者」なんていません。仮想通貨の世界で損する人がいたらそれは「ただライアーゲームに自発的に参加して負けた敗者」です。
魔界Defiなんてこんなもんだし参加しているプレイヤーは織り込み済だよ。まともな頭持ってるなら$IRONのペグだけにしてたろう
いくらイケダハヤトさんに騙されただのなんだの言っても自業自得です。
「直接現金を受け取る」こういがあった場合だけ詐欺罪が適応されますが、それ以外のケースであれば、どれだけイケダハヤトさんが問題行動をしたところで、それを取り締まる法律はありません。
普通の金融商品だったらイケダハヤトさんのやってることはアウトになる可能性があるかもしれませんが、仮想通貨では全く問題ありません。いくらでも大げさにあおっていいんです。
勝手に信じた人がアフィリエイトで彼にお金を貢いでくれたり、勝手にイケダハヤトさんが煽った仮想通貨を買ってイケダハヤトさんを儲けさせてくれてるだけです。
これについて詐欺とかなんだとかいうのはお門違いです。
一昨日とりあげたような、「性教育がしっかりすればすべて解決」「やはり道徳!道徳こそがすべてを解決する!」みたいなこといってる脳内お花畑の世界の住人には通じないかもしれませんが。「法律」ってのは自覚できないだけでこういう人たちから身を守ってくれてるんですよ。こういう時に法律のありがたみを知るといいと思います。
こと仮想通貨の世界に関しては、イケダハヤトさんのやってることをとがめるルールはありません。「バイオレンスジャック」のように弱肉強食であり、知識や力がない人間は強い人間の餌になるしかないのです。
というか、今回IRONとTITANがやってたような話って、2018年から2019年の仮想通貨ブームのころからずっと同じこと繰り返してるので、全然目新しく感じませんでした
今回で言えば「USDC」=VACUS、「IRON」=「MACROSS」、「TITAN」=「MACROSSREADING」ですかね。このトークンも元値から99.99%下落してます。
同じようなハメコミ事例が日常茶飯事のように起きており、それでも基本的に発行者側は誰も捕まってません。まして煽ってただけの人なんてフリーハンドもいいところです。たった数年前なのに全く同じ手口が通じるのだから、暗号資産界隈にはいまだに無限にカモが供給され続けており、だます側はやりたい放題なんだぁって思いますね。
こういうの、本当にちょっと考えただけでヤバイってわかるでしょう。
みんなやばいのはわかってて自分だけはうまく売り抜けられるとおもってやってるし、くらった人間だって「他の人間をハメる」つもりだったとしか思えません。被害者なんて存在しません。
まずここまでが大前提ね。
「なぜいまだにイケダハヤトさんに信者がいるのか」と思ってしまう人は、情報占有率という言葉で考えてみると良いと思います
人の印象は、情報占有率で決まると喝破したのが「山田ズーニー」さんです。
どうすれば、メディア力が高まるのでしょう?一つの考え方が、「情報占有率」です。
人から話しかけられるときに、「あれしろ、これしろって言うけど自分は何もしない人だ」「また批判するだけなんだろうな」とか、嫌な気持ちになること、ありませんか?それは、これまでのその人との対話の中で、マイナスの内容がほとんどを占めているからです。それを情報占有率と言います。
例えば、上司に報告に行くときは、ほとんどがトラブル発生だったとします。すると、上司の立場からすると、自分がやってくると、「あいつ、また何かやらかしたんだな」と警戒するようになるのも当然です。だから対応策としては、日常会話の中でプラスの情報の割合を増やすことです。
どういうことかというと、イケダハヤトに興味がない人とそうでない人では、イケダハヤトに関して受け取る情報が全然違うのです。
①イケダハヤトに興味がない人がイケダハヤトの話題を耳にするときは、だいたい「逆神」とか「なんかやらかしたとき」ですよね?「しくじり」の部分しか目に入らない。そういう人の中を占めるイケダハヤトの情報は「イケダハヤトは無能」がメインになります。
②あるいはアンチイケハヤ界隈では、毎日のようにイケダハヤトの矛盾した言動や無責任な発言が毎日のようにピックアップされています。そういう人の中を占めるイケダハヤトの情報は「イケダハヤトは邪悪」がメインになります。
③ところが、イケダハヤトのYouTubeを見てる人や、暗号資産関連の検索でイケダハヤトのサイトにたどり着き、そこでイケダハヤトの発信する情報に触れた人は全然違うものが見えてるわけです。こういう人たちにとっては、イケダハヤトさんの「上手くいってる点」が多く目に入るんですよ。
そういう人たちにとってみれば、イケダハヤトさんは「時々めちゃくちゃやらかすけれど、情報更新が早いし、良い悪いはともかくとしていっぱい情報を持ってる人」なのです。もっといえば「たいていの場合はよくわからんけどイケダハヤトさんの煽ってる仮想通貨は上がる」のです(※)。そういう人の中を占めるイケダハヤトさんの情報は「イケダハヤトさんは有能・すごい人」となっているわけです。
※本当は、今暗号資産バブル状態だから別にイケダハヤトさんが煽らなくても上がるし、ぶっちゃけイケダハヤトさんはその後追いをしてるだけです。しかしその因果関係がよくわからない人からすれば、「イケダハヤトさんはよくあがる暗号資産を知ってる人」になっちゃうわけです
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