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1月SQ以降の株式市場展望

恒例の月別市場展望です。


最近のアメリカ株調整の背景のおさらいから

とはいえ、ここ最近さんざん説明してるので、そちらを確認してください。

①長期金利の上昇によるグロース株崩壊→バリュー・債権へのシフト
②原油価格などコモディティ価格の上昇が許容範囲を超え始めている
③マイクロソフトによるアクティヴィジョン買収→SONYが13%暴落

ソニーは急落。13500を奪還できないと下落トレンド入り
東京エレクトロンもここで踏ん張れないと厳しい


というわけで、今月の見通しと個別株紹介です。


今月は株価の調整が終わった後に今までだと絶対に買えなかった株を買うチャンスなのでかなり力を入れて調べています。新規銘柄だけで20銘柄近く紹介しておりボリュームもかなり多いので、本当に興味がある人だけ読んでください。


相場の見通しを7つのポイントで

①日経平均株価が29000の頃から書いてる通り、いったんの下値目途は27000割れたところくらいだと思ってます。そして、オミクロンの鎮静化に伴い戻し局面(ソフトバンクやFR中心に買い戻しの動きがあると思われる)に入ると思われます。そして再び3月SQに向けて下落していくという見込みです。

②ちなみに、今起きているインフレは「サプライチェーンの分断」による影響が非常に大きい(特に海運の費用の高止まりが致命的)ので、コロナが収まりさえすればかなり緩和される可能性がある。しかしアメリカは限界がきているのでコロナ収束を待つ余裕がなくなった。

③トンガの噴火問題の影響次第で2年ほど食料の極端な高騰も危惧されるためさらにインフレの圧力が高まってしまった。

オミクロン株は非常に感染しやすいデルタ株まではACE2受容体(肺まで到達しないと感染しない)だったが、オミクロン株はTMPRSS受容体(気道・大腸に到達すると感染する)

ぶっちゃけ感染を避けるのは困難なので、ファイザーのワクチンが供給されるまでどうしようもない。とはいえ、すでに感染が広まったアメリカなどではオミクロン型の感染拡大はすでにピークアウトしていると思われる。ただしフランスでさらに新型出てきているのでこれが大きく問題にならないのが前提。

⑤大幅下落のきっかけになったQT(quantitative tightening)前倒しの影響はそれなりに織り込まれてきている。今はこれが原因の下落なので、直近はリバウンドがあると思われる。

4月からは日本の消費者物価指数が急激に上がる。日本だけインフレ率が低く見えていたのは、菅政権によって「携帯電話の一律引き下げ」が行われたから。この効果が4月いっぱいで切れる。さらに円の弱体化による輸入価格の上昇やエネルギー価格の上昇など、来年の4月からは生活が一気に苦しくなります。そのころになると岸田さんの支持率も急落し、政権不安でさらに日本は投資家から嫌われるでしょう。

⑦日銀は1月の会合で少し利上げを匂わせてきている。アメリカと違って全く織り込めていないので、急にこれが来たらさらに株価急落要因になる。

確実に言えることは
①グロース株に資金が戻る可能性は薄いということ。
②資源株の高騰はおさまらないこと。
③ワクチンが広まるまではオミクロン収束しないこと。


◆余談 南アフリカでオミクロンの感染爆発が起きた原因はAIDS蔓延による免疫機能低下が原因という説もあるらしい



注目している個別株を8つの分野で紹介

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