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【ネタバレ注意】ミステリと言う勿れに登場する犯人の感想2件目
前回の記事でこのように書いた。
この作者には明確に「人には多面性がある」という強い信念があると感じる。そして人の仮面を暴き、精神を裸にさせることが田村由美の性癖なのだろう。
「久能整という変なやつがいる」というところからスタートして、「会話劇の中から登場人物のやばい人間性が浮かび上がってくる」というのがこの作品の王道パターンである。犯行方法の推理はメインではなく、「やべーやつを描くこと」がメインなのだ。「最初は普通に見えてた人の中に実は異常者が紛れていました」というゾワゾワっとする気持ち悪さがこの作品の醍醐味だ。
ジャンプ漫画に慣れすぎて「主人公に感情移入しながら読む」以外の読み方を知らない人が読んだら久能整の方がきになるんだろうけれど、この作品は基本的に「みんなやばい」ということを前提として読まないと面白さが全然伝わらないと思う。
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