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私が一番好きなマンガ家さんの作品

お薦め度★★★★((個人的には★5作品)

私はマンガ家さんとして、高橋しん先生が一番好きです。

「いいひと。」は何度読み返したかわからないくらい読み返したし、「かなたかける」も本当に大好き。ゆーじくんみたいな人間になりたかった。なれなかったけれど、でも心の中にやっぱりゆーじくんへのあこがれみたいなのはずっと持ち続けてます。

「ものすごく切ない」けれど「ものすごくキラキラしたもの」を描くのが本当に上手い作者さんだなと思います。

人間の汚いところも臆病なところも弱っちいところもドロッとした部分をきちんと描く癖に、それでいてキラキラしてて愛しく思えるキャラクターを作ってくるから侮れない根本的な部分で、作者さんは人間のこと大好きで、特にその「何かを好き」という感情を愛してそうな気がします。「好き」という感情があれば人間何とかなるくらいに思ってるんじゃないかと。

文明が滅びた世界でも最後に残るのが人間の好きという感情だって言い切ってしまうような過激な部分がありますが、描写自体はどこまでも静かで穏やか。ジョジョとは違った形で、「人間賛歌」を描かれる作者さんです。


最近は「少女漫画」シリーズを描き始めてて、これがまた素晴らしい

特に、最新作の「髪を切りに来ました。」がすっごいいい作品なんだよ……


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「何も起こらない話」なんて言ってるけど、実際にイベントとしては大きな事件は何も起きないんだけど……

読んでるこちらは感情がめちゃくちゃ揺さぶられるんだよね。

「何も起きない」ってのは何も考えたり感じたりしないってことじゃない。

みんなそれぞれクソデカ感情を抱えて踏ん張って生きてる。

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それをこうも見事に描かれると、悔しいけど「参りました!」ってなる。

「日常」を描くのうますぎでしょ……。


1巻だけ読んでももう十分すぎるくらい感情を動かされるんだけれど、この物語はそこから先がずっと続いていく。

もうほんとに「好き!」としか言いようがないです。


以前紹介した「ちひろさん」もそうだけれど、この作品も何度も読み返したくなる作品です。

そういえば、ちひろさんの続きも紹介したいゾ

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