コロナが収まってももうコミケは元には戻らないかもしれないネ

コミケがなくなったことでエロい絵を描ける人が、オリジナル創作による電子書籍販売と、投げ銭システム(Skeb含む)のどちらかに一気にシフトしている。

夏コミ段階まではまだ決定的な流れという感じではなかった。
まだ取り組んでいたのはもともとデジタルで制作していた一部の人だったり、あくまでお試し版という感じだったのだが、やはり2回連続でつぶれたり、最近のコミティア中止など「開催を予定していたものが直前で中止された」ということから、売れっ子ほど「紙のみの販売」は厳しいという判断をせざるを得なくなってきている。


元々デジタル化が進んでいたが、コロナの影響によって不可逆なレベルで進行し、デジタルが「主」になった


ご存じの通り、コロナが始まってからデジタル作画ツールの売れ行きが異常なまでの数字をたたき出しており、ついに出荷本数が1000万本を超え、

液タブのワコムも圧倒的な利益を上げた。


元々絵を描く人は最新技術を積極的に取り入れる傾向があり、ネットワークも活用非常に発達しているため情報共有もどんどん進み、学校教育や会社でのデジタル化がなかなか進まない中、一瞬でデジタル化が進展した形になっている。


絵師さんたちのマニフェストデスティニー

結果として、今までFGOや艦これなど人気ジャンルで上位の人気を誇り、フォロワー数が5万を越えるクラスの作家さんが、明確な意思を持ってオリジナルの電子書籍販売に挑むようになった。

私は毎日FANZA同人ランキングを定点観測しているのだが、最近FANZAランキング上位に新顔が登場したと思ったら、だいたい二次創作で「最上位ではないが上位クラス」の人たちである

最上位の人たちは電子書籍化が弱いメロンの二次創作などでも問題なく売れる。また商業の仕事も得ているケースが多い。商業の方はすでに電子化が進んでいるためFANZAを開拓する必要性は薄いのも強い。また、最上位はどうせ電子でやるなら本を売るよりFANBOXなどサブスク形式でやった方が効率が良い)


これに対して、最上位ではない上位陣は二次創作一本足打法は苦しい。二次創作の電子書籍化にはリスクがあり、特にいくつかのジャンルでは儲かっていても法人化ができなくなってしまうという難点があるため、儲ければ儲けるほどオリジナルに移行せざるを得ない状況になっている。

その結果、「twitterやコミケで名を売り、二次創作作品でメロンブックスやとらのあなで稼ぐというスタイル」が崩壊した難民たちが、新天地を求めてFANZAの先住民を荒らしまくるという光景が展開されている。



その中で、いくつかの成功例も生まれたし、実際フォロワー数が50000を越えだすとかなりの確率で電子書籍はそこそこうまくいっているのがわかる。


しかし、実際は当たり前だが、FANZAは二次創作のメロンやとらのあなとは違って別の文脈があり、それを理解せずに突撃した二次創作あがりの人たちが毎日のように爆死している。実際はかなり厳しいのだ。


ゴールドラッシュの中で、やはりツルハシとジーンズを売る人達が登場して莫大な利益を上げている

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