ネットイナゴは制御不能な存在であるという話

この「電凸」に限って言えば、さえぼう先生は何も悪くなくてむしろさえぼう先生もイナゴに勝手に集られた被害者だとは思う。

ただ、イナゴというのは呼び寄せた本人ですら制御できず、むしろその本人にも集ってすべてを食い荒らしてしまう害悪だからこそ嫌悪されるわけで。制御できるつもりで意図的にイナゴを呼び寄せたら、だいたいこういう結果になってしまう。

今回のさえぼう先生の立ち回りはかなりきわどいものだったと思う。


黙示録におけるイナゴの描写がまさに今回の「正義ぶってるだけのただのネットイナゴの暴走」っぽい


黙示録9

:1第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると私は、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開く鍵が与えられた。

:2そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。

:3その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。

:4彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人達には害を加えてもよいと、言い渡された。

:5彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月の間苦しめることだけが許された。彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。

:6その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである

:7これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、

:8また、その髪の毛は女の髪のようであり、その歯は獅子の歯のようであった。

:9また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。

:10その上、さそりのような尾と針とを持っている。その尾には、五か月のあいだ人間をそこなう力がある。

:11彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。

黙示録におけるイナゴ(メガテンシリーズではおなじみのアバドン)は、実際の自然でおきる蝗害におけるイナゴと全然違う。

なんでも食い尽くすのではなく「額に神の印がない人達」だけを狙って、「ねちねちといじめつくす」存在として描かれる。

まさにネットイナゴそのものの描写といえる。


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