「差別」という言葉を、研究者でもない人が日常的に振り回す風潮そのものがあまり好きではない

いやまあ、別にたわいもない話だからいいんだけど。

のコメントを見ても、差別という言葉に対する認識がバラバラだなと思う。

元増田が求めているのはどういう種類の差別なのかをもうちょっと限定した方がいいと思う。

なんとなくだが、元増田が求めているのは民族差別の話なんじゃなかろうか。あと、単にFE風化雪月が素晴らしいって言いたい感じ。

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FE風花雪月はあそこまで多種多様な差別に自覚的なシナリオが日本から、しかもそういうのに一見感心無さそうな任天堂(正確にはISだけど)から出てきたことが驚きだったな。
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風花雪月の話をしようと思ったら書いてあった。イングリットの名誉の為に補足すると、被差別民族が主犯とされる事件で幼少の頃から慕っていた許婚を亡くしたという背景ね。/風花雪月のテキストの完成度はありえん。
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これに対して、階級意識が強いことや、種族間の確執まで広げれば収拾がつかなくなると思う。
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『Landreaall』の貴族/それ以外と男性/女性の差別とか、主人公周りにいる学生にもそれを内面化してる人が多い。
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ダンジョン飯は種族間の確執とか歴史の設定が細かすぎて今やそっちがメインの漫画なんだけど、公式ガイド本で主人公がサラッと「漂泊民は野蛮で話が通じないから村に出たら殺すしかない」と言っていてすごかった
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それはそれとして「差別」って言葉は取り扱いが難しいし、少なくともわれわれ一般人が安易に振り回すべきものではないと思う

差別とは、特定の集団や属性に属する個人に対して、その属性を理由にして特別な扱いをする行為である。それが優遇か冷遇かは立場によって異なるが、通常は冷遇、つまり<b>正当な理由なく不利益を生じさせる行為に注目する</b>。国際連合は、<b>「差別には複数の形態が存在するが、その全ては何らかの除外行為や拒否行為である。」</b>としている

ある事柄を差別と判定する場合、告発する者の伝達能力・表現力と受け手の感性に因るところが大きく、客観的事実として差別の存在を証明するのは実際にはそれほど簡単ではない。なぜなら、差別として疑われるとある待遇について、その待遇が正当か不当かについては、時と場合によって様々な解釈ができ、議論の余地があるためである。例えば、最終学歴が高卒程度の者に対して、大卒程度の者を優遇すること(学歴差別)は正当か不当かといった価値命題は、科学的に論定することができない。差別は普遍的な実体とし存在するものの、その定義付けは困難であり、定義不能とする研究者も少なくない

・身分に関する差別
・階級と職業に関する差別
・人種・民族・宗教・文化に関する差別
・言語・地域に関する差別
・性に関する差別
・能力に関する差別
・病人に関する差別
・その他


「反差別」を主張する人はだいたいにおいて、自分が興味のある差別を否定するために他の差別を堂々と主張することが多い。特に、能力差別や思想差別が顕著で、自分は弱者だからとか自分には権力がないからみたいな理由で、実体として明確に差別的な言動をやっておいて正当化する人が多い。

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・思想差別(特別高等警察、思想警察、赤狩りなど)
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「正当な理由なく」と言うところがポイントで、除外や拒否、ヘイト発言をしていても本人にとってはそれが正当であるばあい本人にとってはそれは差別行為でなくなるため、問題の解決は極めて困難となっている

個人的な意見としては、個人間の言動においては「差別」という言葉を持ちだすのはやめて「ハラスメント」という言葉で対応した方が良いと思う。
要するに、言葉を投げかけられる側が嫌な気持ちになるような発言は注意・警告しようということである。


個人の発言にいちいち差別といって弾劾をかけようとする人間は、自分のことをどれだけ清廉潔白な人間だと思ってるんだというお話ですね。


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