4月SQ後の市場展望と注目株(今後の日本企業全般におきる変化について)
前半では、基本的に3月の続きというお話をしましたが、大きく二つ
3月noteと大きな状況の違いがあります。
これは今後数年にかかわる話なので、個別株の話をする前に1つ記事を分けてマクロ的な話をしておきます。自分でいうのもなんですが、ここはめちゃくちゃ大事な話をしてるつもりです。
3月との違い①:ブレイナードショック
3月後半の戻り基調はブレイナードさんの発言で完全にストップして再び調整局面に入っています。
というかぶっちゃけ政策金利値上げについて市場が織り込んでる数字よりさらにタイトに市場を締め上げる意思を示してきたので、普通に3月の底値をいったん割るリスクさえ出ています。
投資してない人でも下の記事は生活に直接関係あるニュースだから読んでおきましょう
3月との違い②:止まらない円安。
ぶっちゃけ1ドル125円では止まらない場合、低くない確率でで145円までいくリスクがある(一番上の節目は160円)
円安の理由は大きく4つの理由があります。
①リーマンショック以降は全く125ドルを超えることはなかったんですが、日本産業の空洞化が激しくなりすぎて、日本国内では自動車くらいしか巨大産業がありません。なのでもともとグローバル企業は決算シーズン以外日本国内に金を置いておく意味がなくなってきています。
②それに加えて米国債と日本国債の金利差がえぐいことになってしまったのでますます海外機関投資家にとって日本円(国債)の需要がなくなってきています。
③そして極めつけが、日本の投資マネーもガンガン米国へ流れていってることですね。
④アメリカのQTもドル高の原因です。QTって要するに「市場に大量にばらまいてたドルを吸収する」ってことです。世界最強のFRBがドルを決まった額を値段にかかわらず買ってくれるわけだから上がりますよね?このせいで円はさらに弱くなります。
というわけで、円高に向かう要素が「値ごろ感」くらいしかないんですよね……。当然125円で止まる理由はただのテクニカル要素しかない。125ドルを超えるとそこから先に節目がほとんどないです。次は135だしその上は145ということになります。
そういう意味で、今だけはFXでドル円を低レバレッジで積み立てていくほうが、株買うよりも確実性がたかいかもしれないんですよね。(ただし、みんながドル買ってるので乱高下はえげつないことになるので、レバレッジがちょっとでも高いと即死することは警告してきます)
もちろん、急激にそうなったら日本の内需産業はズタズタになります。輸出企業だけが儲かりますが、輸出企業は日本にお金を還流させません。つまり、経済には確実にえげつないマイナス効果をもたらします。
円安での輸入コスト増大、エネルギー交易条件の悪化によるエネルギーコストの増大、さらにインフレが乗ってくるので相乗効果で家計に与えるダメージは甚大です。企業努力にもよるでしょうが、数年で体感としては消費税が低くても15%、岸田さんのエネルギー施策が失敗した場合は25%くらいアップしたような状態になると思われます。
スタグフレーションは起きるか起きないかの問題じゃなくもうすでに不可避です。それを前提として、それぞれの業種ではどういう影響が出てくるか
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