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田房永子さんの新作「喫茶・行動と人格」 ミステリと言う勿れの田村先生の作画でやってほしい



読みました。

ただし私にしては珍しいのですが、「買わずに立ち読みしただけ」なので感想は薄味で。さすがにこの内容で1100円はない。紙の本は紙価格が上がっているので仕方ないとは思うがそれにしても本作品はあまりにもボリュームが少ない。10分も立たずに読み終わってしまう。これで1000円払うのはさすがに無理です。(立ち読みは自慢できる話ではないですが、一応ちゃんと最初から最後まで全部読みました)


一行で感想をいうと「ミステリと言う勿れ」の良くない部分を500倍くらい濃縮した感じの作品ではないでしょうか。


全く見どころがないわけじゃないです。

・「行動と人格を切り離して議論をする」というアイデアはとてもおもしろい。(作者が客観的な人であれば、だけれど)

・他人の会話をあとからメモしてみんなで分析して楽しむというゲスムーブをやってるこいつらは何者かというのを推測する楽しみはある(久能整くんみたいに味わいがいのあるキャラクターを作れれば、だけれど)

・「過剰に感じの悪いキャラクターを出す」においては、今までありとあらゆる気に入らないものを(過去の自分自身でさえも)悪魔化してサンドバッグにしてきた田房先生の経験が存分に活かされている。


また、今でもまだ期待できないわけではない。

現時点では「喫茶店のきっかけになったエピソード」以外はいろいろ問題があるというか読んでてツッコミどころがあまりに多すぎるため、本題である「人格と行動に切り分けて考える」の納得性が途中からガタ落ちしてしまい、いつもの田房劇場になってしまっているなどあまり評価できない出来です。こういう作品をお仲間が安易に褒めて持ち上げてしまうのが女性向け作品の作家界隈の本当に良くないところだと思います。

ただ、私がこのあと指摘するようなツッコミどころは田房さんもちゃんと自覚しているはず(と思いたい。そう読める描写がちらほらある)なので、今後改善していくと期待しています。



というわけでここからはいろいろおかしいだろと思うところのメモ

実際のコマを引用できないので、メモ程度に。この本が半額とか7割引になったらちゃんと買って改めて指摘します。

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