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ドル円150円についてなぜ「円安」ではなく「ドル高」で考えることが必要について

昨日書いた記事について

私が1番目の増田について文句を言ったのは「キャリートレード」説明は単に投機軸の説明でしかないし、2番目の増田について文句を言ったのは「FRBが主体であることを強調してほしい」という気持ちがあったからですが、830もはてなブックマークがついたのに「そもそもなぜドル高を主体に考える必要があるのか」という点について誰一人コメントしてくれてなくて悲しい……。

今回のドル高円安は、本当に「日銀にできることはほとんどない」(利上げしたところで焼け石に水)です。今回の円安は日銀の政策ミスということそのものよりも30年かけてできた日本とアメリカの実力差が顕在化したものです。小手先の金融政策でどうにかできるものじゃない。


アメリカには選択の余地があり、日本には選択の余地がないのです。なぜなら力の差が圧倒的だから。ある意味今回の件で日銀何とかしろ(日銀なら何とかできる余地がある)と思っているのはちょっと日本の力を過大評価しすぎてると思います。


今の情勢は「結局はFRB次第」であり、FRBの事情を理解することがとても重要なんです


それが「今起きていることはドル高である」ということを強調することの意味です。

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