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半年間お金を減らさずに耐えてきた人にはようやく待ちに待った買いチャンス到来なので慎重に備えよう

前々から書いてきた通り、現時点では大きな情勢の変更がない限り今年の株価の底は5月から6月の間であるとみています。 そこから先9月~10月まで底をうろうろする可能性はありますが、いずれにせよここから先は「銘柄によっては」思いっきり上がるという方向性で見ています。(インデックスについてはあまり楽観視していません)

なので、株式投資をやっている人にとってはここから来る最後の下落に耐えられるかどうかが正念場となります。

日経平均でいうと25440、ダウ平均でいえば31700までは下げる可能性がありますが、ここを割らなければ調整完了です。(※この数値はオカルトではなくトレンドラインから算出したものであり誰が見ても同じ結論になると思います。「なぜこの数値なのか」がわからない人は今の相場に全力で立ち向かうのはやめましょう)

最後の下げトリガー

◆4月日銀政策決定会合後のドル円の調整
◆5月FOMCの織り込みにていよいよQT開始
◆メガテックの決算見通し

2021年の12月から今月まで、いかに市場がFRBの政策転換によるマイナスの衝撃を織り込むかが試され続けていました。

あとはこの政策転換ショックを織り込み、あとは市場の信用買いが整理されたところからようやく決算によって個別に評価されていきます。

アメリカ経済は全然死んでません。消費の冷え込みはインフレのこれ以上の上昇さえなければ許容範囲でありまだ好調のままです。日本経済も輸出産業はむしろ業績アップが見込まれます。

ようやく異常な金融相場が「いったんの」落ち着きを見せる

私は何度も「株式市場は金利・FRBの政策に比べれば個別の業績は二の次」と言い続けてきましたが、今回でそれがよくわかっていただけたかなと思います。なんでこんなにしつこく言うかというと、これは自分がコロナ後金融政策のパワーをなめすぎており、上昇中に売りで立ち向かって殺された経験から来ています。

そのくらい金融相場の真っただ中においては「上げでも下げでも」業績というのはどうでもいいのです。「何買っても上がるとか、何買っても下がる」という相場は極めて不健全ですが、その不健全な相場がずっと続いてきたのがようやく整理されそうになってきたということです。


少なくとも実態経済が死ぬのは今ではない


政策金利の上昇が3%を超えないうちにインフレが収まり始めれば今年の間はなんとか経済は耐えるとみられます。

というか、今は実体経済のほうは金融緩和の余波でまだ元気なのです。

ここから先はコロナ拡大・ウクライナ問題・インフレ加速の3つが想定範囲外を越えない限りはいったんは経済は持ち直せると見込まれています。特に住宅価格がピークアウトしなければ……。まぁ、当たり前ですがアメリカがやってきた無理やりな金融政策がこの程度で収まるわけはなく、2年くらい後には経済がリセッション入りする危険は高いです。この辺りはサブプライムローンショックの時と同じです。


本当の破滅はもう少し先なので、まだおびえずに立ち向かっていこう

いったんコロナ問題の解決・ウクライナ問題の解決を経て大きく下げを戻しながら、でも2021年のピークを越えられなかったとき、月足単位でのえげつないダブルトップが完成し、その時が相場の終わりです。

その時に備えるためにも、ここは多少のリスクは許容して立ち向かっていきたいところ。ただし、リスクはそれなりに高いです。ノー勉強で立ち向かえるほど甘い相場はこの先二度と来ませんのできちんと勉強していきましょう。

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