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「ハルヒスキーのDL同人教室」(3回目):DL同人の商品特性を理解して売り方を考える

#DL同人の話

の続きです。

前の動画が面白かったので、さっそく第三回も聞いてみました。


単なる雑談じゃなくてちゃんとタイトルを決めて、それに沿ってよどみなくしゃべられているのが凄いなと思う。

私も何回か適当に動画でしゃべるってのに挑戦してみたことがあるんですが、いつも話が往ったり来たりして、同じ話を繰り返したりしてgdgdになってしまいました。きちんと一直線に話が流れていくというだけでも語る内容がしっかり自分の中に落とし込まれているということがわかります。


①DL同人の商品特性を理解しよう

これについて、実際に「ろいやるびっち」さんの作品の売り上げ推移を出して、「DL同人はとにかく発売日から1週間に7割売れて、その後はちびちびしか売れない」という話をされています。

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私がちょっと感動したところがあります。それはこの結果をそのまま結論とするのではなく、きちんと理由を説明してくれたところです。「DL同人の商品特性」というよりはDL同人の販売サイトの導線の少なさの問題だということまできちんと分析されていましt。


これは商品を買う側としてほんとにその通りだと思ってて、毎日大量に作品が出ている中で、購入者が作品と出会う機会というのは本当に少ないです。サイトからしたら常に作品のラインナップを新陳代謝させたいので「売れてる作品」と「新しい作品」にしか導線を張ってくれないんですね。現実の書店よりはるかに厳しい淘汰が行われています。

①売り上げ数ランキング(7~8割)
②予告ランキング・新商品発売ページ(5%)
③作者のTwitterやDLチャンネルなどによる宣伝(1割~2割)
④ジャンルタグなどによる巡回(5%)
⑤広告(一部の製品のみ。超絶ブーストがかかる)

このくらいしかありません。

このうち「同人ゲーム」は予告期間が非常に長く、情報も小出しにすることができ、その間に購入予定者を集めるチャンスが何度もあります。そのためのシステムもかなり出来上がってきているので問題ありません。

また、同人音声はVTuber系を除き、新作をどんどん矢継ぎ早に投入していくスタイルなのでこちらも問題ありません。

「同人マンガ・同人CG」の部分だけが、いまだにランキング頼りなのです。これによりランキング上位に残っている限りは売り上げが持続するが、そこから落ちるとすぐに認知されなくなることになります。


※逆にいえば、ランキング上位に残り続ける限りは発売日1週間経っても売れ続けるんですね。その証拠となっているのが「クリムゾン全集」です。なんとこの作品は1か月以上ほぼ一定のペースで売れ続けています。

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他にも例外の事例はあります。

③が超強力な作家さんは、作者様が定期的に作品の宣伝をするたびにランキングに再浮上します。例えばフォロワー30万人をほこる人気絵師の「あるぷ」さんは定期的にイラストとともに作品の宣伝をするため、その都度作品が売れています。また、例えば「女性向けエロ同人」作品は供給が非常に限られるので、ずっとランキング上位に残り続け結果として一定の売り上げをキープすることがあります。
また、女性向け同人の「のらくらり。」さんの作品や「東横大賞典」といったサークルさんの作品は別要因で売れ続けてランキングにずっと残っていました。

とはいえ、例外を除いて原則としてはランキング上位にできる限り露出することが現在作者さんができる最大の売り上げ施策となってるのはほんとにその通りだと思います。



②ヘッド戦略とロングテール戦略の両方を意識しよう

そこでハルヒスキーさんは限られたチャンスを最大化するために考えるべきこととして以下の2点を挙げています。

・まずヘッド期間の売り上げ数をいかに伸ばすか
・ロングテール部分についてどう考えるか

ということを考えて、いくつかのアイデアを紹介してくれてます。
(専売併売の考え方、予約販売の考え方など)

この部分は「そうだったのか!」って驚く人もいると思いますのでぜひ自分で確認してみてください。

この部分、私も同じこと考えてたので、作家さんの立場からはっきりと言葉にしてくれる人がいてちょっとうれしかったです。


もちろん、ランキングに載れるようになるまでの部分では「作品力」と積み重ねてきたファンの数での勝負となる

①あくまでも作品での勝負が第一
②一人一人のファンをすごく大事にしながら増やしていく

これを軸としたうえで、ランキングで勝負できるようになってきた時に、少しでも売り上げを伸ばすために何ができるかを考えるということです。

なので作品勝負以外のところで売り上げを減らすようなことを避けようというニュアンスで語られているのもすごく好きですね。



1時間15分あたりからの作家論がかなり好き

・趣味よりも商品として作ったものの方が平均として質が高いのではないか
・流行をバカにしてそれを売れない理由にする人は気持ちはわかるけど格好悪い
・自分が楽しんで続けられる環境をつくるのが凄く大事

などなど

偉そうな物言いになってしまうかもですが、このあたりが「信頼できる」って感じました。次の動画も見たくなりました。



それはそれとして武蔵ちゃん可愛い……。

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