山本直樹「レッド」8巻-1:「共産主義化の闘いとして総括を進めるためにお前を殴る!」「は?」
7巻では「北」という人間がいかに極悪な存在かが描かれてきたが、調子に乗ったこの男はついに組織のなかに「暴力」を持ち込む暴君となった。
そして、当初「共産主義化」というのは赤軍派が革命左派のマウントに対抗するために便宜的に使っていたはずの概念だったが、この暴君のサディスティックな欲求を満たすために「共産主義化」という言葉が使われだした。
2015年~2016年ころのごく短期間だけ、インターネットではラディフェミの人が、なんでも性的搾取だとか女性差別だといえば気に入らないやつを殴り放題というボーナスステージみたいな時期があったと記憶しているが、それのもっと極悪なバージョンがこの榛名ベースだ。「共産主義化」と唱えれば人を殴り放題。殺しても「敗北主義者がわるい」と免責される地獄のようなターンが始まった。
※ここから先のシーンは暴力シーンが苦手な人は避けてください。
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