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ノンポリのためのざっくり左翼史③ 主役が学生運動の「全共闘」に→あさま山荘事件まで。統一教会もここから暗躍

の続きです。やっと、やっとのことで「レッド」の前段階まで来た……。

めんどくせええええええ!新左翼、どんだけごちゃごちゃしてんだよ……。

あのさあ、行き当たりばったり過ぎるんだよこの人たち!なまじ「正義」のつもりだから、行動の開始が適当で、そこからズブズブ沼にはまって抜け出せなく泣てる人が多すぎる。

こういうの見てて改めて思うけど、「正義」ってのはお手軽に手を出すもんじゃないなと思うね。



全学連→全共闘(大学別活動)へのシフト

全学連は横割り。全体で連合するけど学部やセクトが別々。
全共闘は縦割り。大学別に垂直統合。

目的も、国家転覆みたいな共産主義運動ではなかった。共産主義ではなくあくまで学生で共闘しようというものだった。

大学の問題に抗議する。授業料増加とか、理不尽な処罰、使途不明金を責めるような動きからスタートしている。なので、このまままっとうに戦っていれば支持されたかもしれない。
(日大は実際に学長が一時退任するまで行った)

しかし、革命をしたい左翼の活動家が入ってきて暴力闘争に突入してしまう。さらに「右翼学生」「民族派」「青龍刀を持ったヤクザ」など学校側が招き入れた人たちが学校を防御する側として活動し、混迷を極める。

左翼は何か学生運動が盛り上がるとスルスルっとニャルラトホテプのように忍び込んでくるイメージはこのあたりのせいだと思う。


68年後半に日大の活動は壊滅させられ、さらに69年初頭に東大の活動も陥落


こうした動きに対抗する中で「民族派」や「国際勝共連合」「全国学協」が立ち上がり、統一教会や生長の家といった連中の勢力が拡大していく

全学連に対抗する形で、右翼側の「全国学生自治体連絡協議会」が立ち上がる。「三島事件」はこっち側の流れ

「新宿騒乱」によって取り締まりが強化され「騒乱罪」が適用。ここからどんどん左翼活動は鎮圧されていく

10月21日は左翼にとって非常に重要な記念日となった。

ここから数年間、この日に必ず左翼が活動を起こす日になった

これにより文化都市としての新宿は死に商業都市に塗り替えられていった。


もう日本は豊かになっており「革命」を志する人たちは減ってきていたし、学生運動も当初は共産主義運動むき出しではなかったのだが…


とにかくこの時代の学生が元気だったのは、団塊世代ということでそもそも数が多かったから。(それだけ子供が産める時代でもあった)

子供の数が多いから受験勉強の競争も今よりはるかに厳しく、それだけ頑張って受験して大学に入ったのに大学が理想と程遠い腐敗していたことに対して、若者たちは怒った。あくまでも自分たちの問題だった。

しかし、ベトナム反戦運動や世界的な革命の流れに刺激を受けて、なぜか「社会を革命せねば」みたいな方向に行って、大衆と乖離したのでダメになっていった。


ブントの生き残りから塩見孝也が登場し、クーデターの果てに「共産主義者同盟赤軍派」を立ち上げる

前段階武装蜂起論」だとか、「世界革命戦争論」などを唱えて一気に急進派として台頭する。もともとは石原莞爾の影響を受けたのか…


めちゃくちゃたいそうなことを言ってたのにわずか2か月で壊滅


しかし、武装蜂起論という過激な意見を述べたもんだから重点マークされ、大菩薩峠で訓練してるところを一斉摘発されて壊滅!

わずか2か月で壊滅させられ、国内での勢力が一瞬でいなくなったので、ここから「国際根拠地論」なるものを唱えだし、よど号ハイジャック事件を起こす。正直意味わからん。

「我々はあしたのジョーである」などと意味不明なことを供述しており

力石の弔いという名目で活動する。あしたのジョーへの風評被害がひどい…。ちなみにこの人たちはいきようようと北朝鮮をオルグしようとしたら、逆に北朝鮮に洗脳されてしまい、連絡が取れなくなってしまう。

リーダーの塩見孝也は捕まり、メインのメンバーは国外へ。残されたのが「ヘタレ」の森恒夫だった

重信房子は優秀で金集めもうまかったがパレスチナに旅立ち、それもいなくなった。

森恒夫は無能だったのでひったくりや万引きとか強盗で金を集めるしかなかった。ただの社会の敵ですやん。


一方で、三里塚闘争で主流派になれなかった「警鐘グループ」→「神奈川左派」が過激派として名前を上げる

リーダーの「川島豪」を獄中から奪還するための鉄砲を求めて武器を手に入れ、全国指名手配された。そのあと山岳ベースへ逃げ込む。


ヘタレゆえに赤軍派で指導力を失っていく一方の森恒夫が、神奈川左派の過激運動を高く評価して接近

金を持ってる赤軍派残党と、武器を持ってる革命左派の間でイニシアチブを取り合い、森恒夫の狂気によって惨劇が起きる。

カムイ伝1部の完結は、連合赤軍の山岳ベース事件より前だが、実は終わり方が山岳ベース事件とほとんど同じなのだとか……。

うーむ。カムイ伝読まないとなあ……。


左翼のバイブル=「あしたのジョー」「天才バカボン」「カムイ伝」など


この当時の親が、子供にマンガを読むのをヒステリックに禁止したのは
実際に革命戦士がここら辺の影響を名乗ったからである。



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