忘却バッテリー9巻~ :5巻の「忘却」よりもはるかに美しい「忘却」にたどり着いた二人。タイトル回収の流れが美しすぎる……
もし一つだけ何かを忘れられるとしたら、アンタなら何を選ぶ?
本作品は「SLUM DUNK」の「バスケは好きですか?」を思い出させる
「SLUM DUNK」は花道くんにフォーカスを当てれば「バスケは好きですか?」という問いかけに対して、最初は嘘をついてたけれど、バスケやってる間に「大好きです。こんどは嘘じゃありません」って言葉を発することができるようになります。三井くんやいろんなキャラクターがその伴奏として描かれてます(流川君はさいごまでよくわからんかったけどw)
このシンプルなメッセージが強すぎるからこそ、多くの学生をバスケ部に足を運ばせるきっかけになった。
本作の場合は要くんですね。
記憶を失う前の要くんは、野球が好きだったはずなのに、途中で嫌いになってしまった。 本作は、要くん以外にもそういう一度野球に挫折しそうになったキャラクターが同じ学校に集まってきてますが、その中でも要くんが一番重症。
これに対して、チームとして一人一人がそれぞれの課題を克服していくし、要君もそれにつられて立ち直りかけます。そんななか要君が最後まで捕らわれ続けています。
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