「ハルヒスキーのDL同人教室」11回目感想:今回はネームの前段階の「プロット」の作り方!
第9回めで物語のエンジンとしての「欲求」を設計し
第10回めで読者の感情の運び手として「キャラクター」を設計し
この2つを組み合わせました。
私は素人なので、よし、もうこれで作品作れるのでは?と思ったのですが……マンガの場合はまだもう一段階「プロット」作りが間に入ります。
漫画作りって本当に大変だあ……って思いますね。
ただ、ここまで来たら最後まで見たいのでついてく・・・ついてく・・・
「プロット」作りにはシンプルかつ強力なフレームワークがあるので活用する
優れた作品を言われるものは、やはり三幕構成になっていることが多いです。けものフレンズとかジョジョリオンとかCLAYMOREなんかもそうですね。
状況設計の基本:プロフィールどまりになるのではなく「物語前の主人公の心理状況」がわかるように
10回目の動画では物語がただの出来事の羅列になってしまってしまわないように「感情」をどう運ぶかを考えようという話をしていました。
同じように、プロットもまず「物語が始まる前の主人公の心理状況」を考えるところから始まります。
今回はテンプレートに沿ってプロットの作り方が語られているので、スライドの通りに一度作ってみるのが良いかなと思います。
導入部分
DL同人の場合はこの導入部分をいかにコンパクトに、スムーズに流せるかが問われます。自分の描きたいものを意識しつつ人気作品を十分に研究してまとめていきます。大事なのは必ず「変化」を描くこと。
葛藤やトラブル部分こそがメインディッシュ
今回はこの後で、3つのパターンをもとに解説してくれてます。
「心が変化するきっかけポイント」がないとクライマックスが描けない
ゴールは「変化」「変質」を描くこと
DL同人における三幕構成の活用方法
①変化する前の心
②プロットポイント1(変化のきっかけ。非日常との遭遇)
③葛藤
④「心の変質」(状況が変わるだけではなく、心まで変わる)
⑤ゴール。変化した後の新しい日常へ……
「瞬撃の虚空」を紹介:作品はアイデアやテーマではなくそれを「どのように主人公(読者)に伝えるか」がキモであることがわかる
実際の動画では、マンガ部分を引用しながら紹介してくれてます。
しょっぱなから緊張感MAXの展開を演出する。
ここが9回目で紹介されていた「掛け金」の吊り上げですね。ただし、強い設定を短いページで語るには、納得させる高い画力が必要になる。
「このシーンで語られる言葉」は、言葉だけ取り出しても全然響かない。
だが、それまでの積み重ねによって強烈な説得力を持つ。なんといっても「主人公に響き、主人公の心に変化をもたらす」
そして、ゴールのシーンは、何気ない平凡な光景なのにそれが美しいものに見える。
この何気ない1シーンで感動させるのは、めちゃくちゃマンガ力が高くないとできない。マンガのすばらしさが詰まってる作品だといいます。
あくまでも、DL同人のメインはセックスシーン。このシーン以外をどれだけ凝縮し、かつ効果的にできるかが大事
エロ同人は、この三幕構成の「ボリューム配分」があまりにも特徴的なので、プロットの練りこみがものすごく重要。
「全体が24pの場合だと導入は2~3pしか使えない」「客がエロ同人に払うお金はエロシーンの部分の価値だけ」くらいだと思うべき。
「肉を食べたい客に延々前菜のサラダを出したら帰ってしまう」
そういう意味で言うと、阿部いのり先生の作品とか、木鈴亭さんの作品はページ数少ないのにきっり満足度高いのですごいわ……。このあたり、昔は紙で本を出していてページ数が限られていた中でできる限りHシーンを出して満足度を高めようとしていた人たちが凄い強いのかもしれませんね。
おまけ:プロットを作り直すためにはアウトラインプロセッサを活用しよう
動画中で紹介されていた作品
①
②藤田和日郎 「衝撃の虚空」
あとがき:エロ漫画やDL同人はHシーンに意味を持たせより盛り上げることができるのが強みなんですね
言われてみれば、AVやHなマンガやHなDL同人の一番の違いはストーリーがしっかりと存在して、さらにプロットによってHシーンの価値を増幅してくれているところなのかもしれませんね。
DL同人作品の場合、Hシーンで気持ち良いだけではなく、ちゃんとそれぞれのHシーンに意味を持たせてくれてる。(逆に意味があるわけじゃないHシーンはダイジェストになってたりとか強弱がある)
そうでなければ短いページでHシーンが1つか2つしかないエロ同人と、数十分にわたってたくさんのHシーンが見れるAVが同じ価値を持つわけがない……そういう意味でプロット次第で作品の価値が大きく変わるのかなと。シコってる最中はおさるさんなのであまり考えられないんですが、賢者モードの時にもうちょっと意識してチェックしてみたいと思います。
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