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「古見さんはコミュ症です」:結構深刻な悩みをコミカルに描くためにすごく意識が払われてる印象がある作品

そういえばなぜか全く読んでなかった作品。なんとなく読む前は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない!」と被ってるという印象でした。

現時点で漫画喫茶で12巻まで読みました。アニメ放送時までに最新話まで追いつけたらまとめて感想書きたいなと思います。


今から読み始めてみると……

この作品、1話時点で周囲のキャラもちゃんと考えられてるし、「顔が見えなくてもキャラデザでだいたいキャラのことがわかる」というのがすごい。

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友達100人作ることがコンセプトだから当然なのだけれど、しっかり考えて作られてるなーって感じます。


物語のセットアップ部分 序盤に大量の情報をマンガ的な表現でうまく処理してるのがすごい

あと、この古見さんのコミュ症ぶりは、タイトルの軽い感じから思ってたよりガチで深刻で、これ普通にみたら全然笑えない。押見修造作品になってもおかしくなかった。


でもこの作品はコミさんが会話が苦手という要素をうまく逆手にとって、かけあいをするのではなく文章で一気に情報を出させる。

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このシーン、見開きで見たときにむちゃくちゃグッときましたね。
アニメでどう表現されるのか今から楽しみです。



ガチで重さを抱えてる子をそのままにしてたらいつまでたっても話が重たくなるので、深刻になりすぎない雰囲気まで一気に戻してくれてるから、気負わずに読める。


そして、この物語の目標をセットアップ完了。

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ああ、この作品はそういう作品なんだなってのがめちゃくちゃわかりやすく示されます。この「100人」って明確に数字示すのもすごくいいなと思います。「たくさん友達が欲しいです」よりもずっとキャッチーです。



この作品のコミさんはその後もほんとに全然しゃべれない。コミュ症というよりも、緘黙症に近いと思います。放課後カルテで扱われてた内容です


それでも、主人公が全然嫌な顔をしないで察するし、マンガ的にはいろんあ技法を使ってコミさんの感情がわかるようにしてくれてるので、深刻になりすぎずにこのギャップが楽しめます。

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この工夫が凄くいいなーって思ってて。なんでもこういう障害を深刻にとらえ過ぎずに、周りでフォローしあえる優しい世界なのが本当に好き。


ちなみに、「登場人物」と「視聴者」の間のギャップがコメディの基本だという話は、確かヒッチコックの映画術とかこの本で解説されていましたね。


あと、なんだかんだ楽しそうなコミさんの描写のを挿入を欠かさないのもフォローとしてとても手厚いです。

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こういう描写がないと、本当にガチで深刻なやつだもんね。

読んでるこちらは楽しいけれど、作者さんはめちゃくちゃ神経使って描いてるだろうなと思います。やっぱり難しいテーマなんだよなー。

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