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白ハゲマンガとしての「ミステリという勿れ」

2019年頃に読んだときに「これ面白い話なんだけど確認してみたら全然ソースがなかったのでソースを知りたい」って感想を書いてたんですが…



2年経ってから創作話であったことが判明して自分の中で答え合わせできてスッキリしました。

私この手の話読むと、とりあえず「本当にそういう実験あるの?」って調べてみるようにしてるんですが、ほんとに全くそういう話が出てこなかったのでちょっと不思議だったんですよね。


それはそれとして、まぁ「ミステリと言う勿れ」をポリコレ作品として読むの凄く勿体ないなと思ってて、そのことも以前に記事に書きました。

「頭の回転が早い多動性障害型の発達障害児」がまともな人間のふりをしようとするがすぐ化けの皮が剝がれる、くらいに思った方が良い

しゃべってることの大半は「本心じゃない・本題ではないからこそペラペラと口から出てくる」というやつです。

ポリコレ要素を「ミスリーディング」として活用してくるくらい、作者と整くんの間には距離がある作品です。
ポリコレ万歳みたいなお話じゃない。むしろその逆だったりします。世間一般で「美徳」とされる要素が殺人の原因になってきます。そういうのを堂々と描いちゃうくらいきは、むしろ「ポリコレ」に対して距離を置いてると思ってます。


ただ、ネットでの広まり方は明らかに「ポリコレ作品」として広まってますよね

それもそのはずで、そもそもミステリ作品ってネタバレの関係で、その部分って語りにくいんですよね。だからどの作品も主人公やヒロインのキャラクターや個性みたいなところばかりが語られがちです。伊集院大介シリーズとか金田一少年とか万能鑑定士Qとかなんでもそうだけど。


そこで、この作品は「拡散しにくいミステリ要素」と「ネットで拡散しやすい白ハゲマンガ」をセットにしたんですね。だから、当然のように白ハゲ部分ばかりがネットで拡散されることになります。ミステリ部分の面白さについて語る人はほとんどいない。


販売戦略としては上手いことやったなあと思いますがその結果としてこのマンガはもう完全に「ポリコレぼうやの白ハゲマンガ」として認知されてる。


それならそれで、白ハゲ部分もうちょっと丁寧にやってほしいんですがこの部分は本当に微妙。本作品の白ハゲマンガ部分は本当にうざいです。みんなが指摘しているように

白ハゲマンガあるあるの雑さ、適当さ、いい加減さ、脚色、誇張、マウントなどがあって鼻につくんですよね。(しかもこの部分、だんだん雑になるというか作者が調子に乗り始めてて8巻の語りとかはほんとクソみたいな内容になっててせっかく面白い本編が読む気なくなるので何とかしてほしい。この部分だけは編集仕事して。)

もうすっかりこっちの印象が強くなりすぎててほんまあかんと思います。

もうここまで来たのであれば、ちゃんとミステリ部分についても語ろうよってなりますね。

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