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AnyColorはIPO銘柄として非常に優秀だったよ、というお話

面白かった。さすがギャンブル好きだけあって、リスクを理解する能力が半端なく高い。

ちゃんと自分がわかってることとわかってなかったことを区分けできているのも好感度が高く、こういう人は最初負けてても勝てるようになると思う。


ついでなので何点か補足しておきますね。


エニーカラーはIPOセカンダリ銘柄としてかなり優秀だった

IPO直後は基本的に値動きがとても激しいのですが、こういう状況をセカンダリ相場といいます。IPO当選しなかった人間が、そのあとの利益を目指してハイエナのように群がて食いあいをしているさまを、IPOに当選して利益が確定している人が高みの見物をしてる様をあらわしたものですね。

そしてこのセカンダリ相場をたたかう際ににおいて、エニーカラーは上場前からかなり優秀とされていました。

①主要株主すべてにロックアップがかかっている=すぐに売ってきそうな主体が一人もいない

https://www.ipokiso.com/company/2022/anycolor.html

もちろん伊藤忠商事を筆頭にして資金調達した組もいるし、VC自体は2社ほど入ってます。ただ、これらすべてにきちんとロックアップがかかっていました。

②売り出し数が多くない

想定時価総額446.9億円、吸収金額19.9億円。
売り出し枚数はわずかに13386枚で、浮動株が5%程度と少ないんですね

注目度の高さに対して、枚数が少なかった。だから「売りが降ってくるまでは」買いが優勢になりやすかった。

IPOは最初は売ってくるのがIPO当選者だけで、損してる人がいないので、需給がとても軽いんです。天井がどこかがまだ決まってない。そういう状況で、浮動株が少ないとよくわからん勢いがつきやすいです。

AnyColorよりさらに浮動株が少なかったWantedlyの時はPER400倍まで上がりました。ちなみにWantedlyは社員に全く株を渡してなかったことで話題になりましたね(笑)

③成長率が高かったので、一応PERは許容範囲だった

ハクさんはこのように書かれてるんですが、
年成長率30%以上であればPER64倍は特に高くないです。

とはいえ、年30%以上の成長率が何年も続くわけないだろってみなさん思うでしょうし実際そうなんですが(なおアメリカでは5年連続80%成長みたいな狂った企業がいくつかあります)

直前に投下された「壱百満天原サロメさん」や「にじさんじEN」の存在のおかげでこの成長率に妙に説得力が出た。さらに、それを裏付けるように6月14日の決算でROE35%の成長予測を出してきたんですね。

というわけで、決算発表前にちょっと下がってたんですがここからさらに買いにブーストがかかったということです。

ちなみに、AnyColorがこれで終わりとは限らない

Wantedlyは一度6000→3700まで下げてからさらに上に行きました。
まぁそのあと地獄に行きましたけどね。

アイドマHDなんかもすごかったですね。

なお、いずれにせよ、どこかでは死にます(笑)
今は地合いが悪いとです。ガチホしようとかいう人はあきらめてください。

ぶっちゃけ「買いあがってる大人の人がどこまで持っていこうとしてるか」次第なので、インサイダーの世界です。個人投資家がどうこうできるレベルではありません。

結論

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